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emmy
2019年9月22日 02:54
いつの間にかじっとりとした汗をかかなくなり、日が暮れると鈴虫の音が聞こえるようになった。いつものごとくあっという間に過ぎて行った夏はぐったりと体に疲労感をへばりつかせ、特別なにかがあるわけではないのだけれど、新しい季節を迎えるために心がそわそわと落着きがない。季節の変わり目になるといつも思い出すのが「美しくいるためには季節とともに生きること」というどこかで目にした本の一節だ。はっきりと季
2019年9月30日 00:09
ここ数日で朝晩がすっかり涼しくなり、装いも秋のものを選ぶようになった。おとついは秋になったら履こうと出待ちしていたブーツをおろした。良い感じの弾力あるしなやかな皮が歩く足に遅れて付いてきていて、まだ馴染んでいないところが正直すこし疲れるけれど新鮮で心地がいい。きっとこの先この靴とは長い付き合いになりそうだ。未来を予感させる靴と出会えたことで自然と心がはずむ。秋。秋のファッションもときめくが
2019年10月14日 15:19
柳の木の側で立ちつくしてしまった。連日飽きもせずに本領を発揮している太陽と、きれいな石畳の歩道はたっぷりと日差しを受け、目玉焼きでも焼けるんじゃないだろうかと思うくらいの熱気を放っていた。たまに来る風も爽やかからは程遠く、まるでオーブントースターのなかにいるようだと思った。立っているだけでじっとりとした汗が背中をつたう。あまりの暑さにわたしの頭はなにかを考えることを手放してしまったようだ。