生理前の吹き出物
以前、栄養カウンセリングに来られたクライアントさんからラインでご相談がありました。
「相談なんですが、生理前の吹き出物のことで聞きたいです。
いつも生理前に5個くらい出ます。
化粧品で少し改善したのですが化粧品でケアし忘れたアゴにできたりして、やっぱり化粧品では根本的には治らないなぁとがっくりしてます。
外側ではなくて体の中に汚いものがあるんだなぁと。
なにかアドバイスもらえないですか?」
閉経前の女性の約6割が悩んでいるとも言われるPMS(月経前症候群)の症状のように思えます。
PMS(月経前症候群)とは、Premenstual Syndrome の略で、生理3~10日位前に始まるさまざまな精神的・身体的な不調のことで、月経終了後はスーと消えることが多いようです。
皆さんはいくつ当てはまりますか?
「心」
・イライラ
・情緒不安定
・眠気
・ボーっとする
・集中できない
「体」
・肌荒れ
・だるい
・胸の張り
・むくみ
・食欲不振
・食べすぎ
・甘いものが止まらない
・腹痛
・頭痛
・腰痛
・便秘
原因その1:ホルモンバランスの崩れ
PMSの時期は卵巣周期の黄体期にあたります。
この時期はセクシーホルモンの「エストロゲン」が下がってきて
お母さんホルモンの「プロゲステロン」が上がってくるのですが
エストロゲン過剰やプロゲステロン不足になるとバランスが崩れて
神経伝達物質や他の器官に影響していると考えられます
バランスを保つために
・副腎を疲れさせない(ホルモンを分泌する臓器)
・適正体重(太り過ぎも痩せすぎもダメ)
・適正なコレステロール値(高すぎ、低すぎもダメ)
例えば、健康診断でコレステロールは高いと注意されますが
低すぎる場合はあまり指摘されません。
せいぜい「しっかりお食事食べましょうね」くらいでしょう。
でもコレステロールってホルモンの材料なんです。
栄養学的には、
LDLコレステロール 100
HDLコレステロール 70
くらいが理想とされています。
健康診断の血液検査がある方は、ちょっと見てみてください。
特にLDLコレステロールが極端に低い場合、材料不足になっているかもしれません。
原因その2: 栄養不足
ビタミンB群やマグネシウムが不足している
現代人は精製糖類や炭水化物過多の食事になりがちで、ビタミンB群やマグネシウムの消費が激しいうえに摂取量が少ないという悪循環に
食事が炭水化物メイン(朝はトーストとコーヒー、昼はうどん、夜はパスタみたいな…)だったり
毎日ご褒美にスイーツが欠かせないとか
会社員時代の自分を思い出します^^;
原因その3:低血糖
その2のような食生活をしていると血糖値が乱高下して、低血糖の時間帯ができると体は「生命の危機」と判断して、血糖値を上げるホルモン出しまくったり、カフェインや甘いものでドーピングしようとします
原因その4:過度な飲酒
何事も過ぎたるは…ですね
原因その5:喫煙(二次喫煙含む)
タバコは百害あって…ですね
ご家族に喫煙者がいる場合も注意が必要ですね
私は分子栄養学を学んで初めて、自分にもPMS(月経前症候群)の症状があることに気が付きました。
私の場合は月経前に軽い便秘状態になりやすく、月経がはじまるとすっきりするのでなんでかなーって思っていましたが、生活に大きな支障もないので不思議な現象だなーくらいにしか思っていませんでした。
PMS(月経前症候群)の症状が強い人は更年期障害が出やすいとも言われています。
生活習慣や栄養を見直して、体も心も軽く、快適な毎日が過ごせるといいですね。
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