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青木詠一
2018年8月28日 23:10
ちょっとした用事を済ませて、銀行の駐車場に停めてあった私の車に乗り込もうとしたときだった。向こうから、30代のOL風のきれいな女性が、長い髪を揺らしながら、なんと、小走りで私のほうへと向かって来ていた。こういう思いがけないシーンに出会うと、一瞬、人は本当に、何も考えられなくなるものらしい。私は呆然とその場に立ち尽くしてしまい、身動きが取れなくなってしまった。それでも走馬灯のように何事か
2018年8月5日 08:30
まだ、少し早いけれど、夏の終わり頃になると、どういうわけか決まって聞きたくなる音楽がある。それは1枚のCD。タイトルは「PEARL PIERCE」。ラベルには、1982年と印刷してある。もう、36年前の歌だとわかる。”パールピアス”と聞いて、そのミュージシャンが、松任谷由実とわかる人は、かなりのユーミン通なのだろう。ユーミンの今の歌も、もちろん私は好きだけど、どちらかと言うとこの頃の、パールピ
2018年7月25日 08:36
午前中とはいえ、日差しが強い。カーエアコンに救われながら、信号待ちの交差点でぼんやりと遠くの空を眺めていた。大きな雲がビルとビルの谷間をゆっくりと流れてゆく。その様が不思議なんだけど、私はそれが雲に見えなくて、なんだか得体の知れない物体のように見えた。そう思うと面白いもので、わざと雲だと思わないようにした。するとなんだか心がワクワクしてきた。勝手に想像してみる。そうだな、あの雲は実は、