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緑の風に吹かれて【日常エッセイ】

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自由気ままに書いたココロのエッセイです。
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#夢

夢の伝言。

夢の伝言。

夢とわかる夢を見ていた。

けれどもそこは、とても現実的な場所だった。
とても良く晴れている。午後2時くらいの街の空気。
どこかの道、どこかの空き地、
そして自動車工場の積み重なった車。
見たこともない場所なのに、
目を凝らすと、澄みきった自然の景色みたいに
なんでも鮮明に見ることが出来る。

これは夢なのに、全然ぼやけていない。矛盾してない。
あまりにも出来すぎていて、恐いくらいだった。
これは

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ちび助にまた、夢であえたら。

ある日のこと、知らないうちにウトウトと昼寝をしていたとき、とても不思議な夢を見た。なぜかとてもちっちゃな猿が、私の目の前にいたのだ。本当にそれはちっちゃくて、手のひらに乗るくらいの大きさだった。

夢の中ではその猿を、私は前からずっと飼っていることになっていて、ちゃんとりっぱな専用猿小屋もあって、それは何の違和感も感じないくらいに、とても違和感のある夢だった。

私は夢中になって、そのちっちゃな猿

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夢の謎解き。

夢の謎解き。

私は夢の中でこれが”夢だ”とわかることがある。わりとそれは頻繁に起きる。だからそんなときは私は、自分のその夢の中でよく夢の謎解きをしている。

「夢の謎解き」

それは夢がそもそも何であるか?という謎を探求する為の私の秘かな実験だ。夢の中で夢だと気づくようになったのは、二十歳ぐらいになってからだったか?

初めのころ、とにかく夢の中で私はそれが夢だと気づくとうれしくてうれしくて、空を自由に飛んでみ

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久しぶりに空を飛んだ。

久しぶりに空を飛んだ。

久しぶりに空を飛んだ。とても懐かしい夢の中で。空を飛ぶ夢。それはなんて素敵なことだろう。

子供の頃、当たり前に見てたあの夢が、まるで何か風のいたずらで、そっと運ばれてきたかのようだ。他人にとっては、退屈な人の夢物語も、本人にとっては、大声で叫びたい虹色の花火だ。

子供の頃、私はよく、大空を気持ちよく飛んでる夢を見ていた。夢の中では、まるでスキップを覚えたかのような軽い感覚で私は空の飛び方を知っ

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夢の真実を見たのかも。

夢の真実を見たのかも。

エッセイで、眠たときに見た夢の話は、できるだけ書くまいと思っていた。

物語の夢オチがとても残念であるように、それを読む人からすれば、どんなにすごいドラマであっても、それはただの夢でしかなくて、だから何?になってしまう。それでも書こうと思ったのは、少しだけ夢の真実の端っこに、触れたかもしれないと思ったからだ。

それは先日、昼寝をしたときに見た夢のこと。

私はいつも昼に見る夢は、なぜかそれが夢な

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夢と彼女と彼の笑顔と。

夢と彼女と彼の笑顔と。

この頃、朝早く目覚めることがある。それでこれを書いている。今朝の夢の中で、妻夫木聡くんが出てきた。あのイケメン俳優だ。別に彼のファンというわけではないのに、なぜか彼があの笑顔で、私に楽しそうに話していた。

何を話していたのか思い出そうとしても、見ていた夢が端から消えてゆくのが分かる。さっき見ていた夢なのに。でも、楽しかったことは覚えている。なぜ妻夫木くんなんだろう?不思議だ。

昔、中学生の頃、

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ささやかな未来予想図。

ささやかな未来予想図。

私には、ほんのささやかな夢がある。

それはまだ、先の夢ではあるけれど、いつか年をとって、仕事も退職して、なぁんにもすることがなくなったとき。

私は農業がしたいと思う。

いきなり唐突すぎるけど、実は農業にあこがれている。もちろん、本格的なものは、どうあがいたって無理だろうから、小さな庭に耕す程度のほんのささやかなものになるのだろう。(いわゆる家庭菜園だ。)

妻と二人で、まるでトトロが出てきそ

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