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地方にもオープンイノベーションの波を!自治体の大規模プロジェクトを率いる醍醐味とは?

eiiconではたらく様々なメンバーにインタビューする #eiiconなひとびと 。今回は自治体プロジェクトを企画・運営する寺田さんに話を聞きました。eiiconはなぜ自治体支援に注力するのか、手掛ける自治体支援の内容、その面白さ、それを率いる寺田さんはどんな人なのか、をお話しいただきました!

寺田 圭孝
大手人材会社に新卒入社し、法人営業として新規事業のサービス立ち上げ・拡大に従事。一次産業のデジタル化や地方活性化など幅広く支援を行う。2020年5月、eiicon companyに入社。 AUBA エンタープライズ事業部セールスグループにて、オープンイノベーションの実践・新規事業開発を検討している企業や自治体への企画・支援を担当している。
※所属部署・役職は2021年10月時点のものです。

2020年から本格的に自治体支援をスタート

ーー寺田さんがオープンイノベーションに関心を持った経緯を教えてください。

eiicon参画前は、大手人材会社で新たに立ち上がった農業系メディアの企画営業を担当していました。自社だけに留まらず、他社とアライアンスを組みながら、特に地方と関わるプロジェクトを数多く手掛けました。

そんな中で、地方企業ならではの課題を実感したんです。良い技術を持っているにもかかわらず、活かしきれていない。画期的なアイデアがあっても技術力がなくて実現に至らない。これはすごくもったいないなと。

1社ではできなくても、他社と協働することで新たな可能性を作れるのではないか。地方でもっとオープンイノベーションを浸透させていければ、と思うようになったんです。

ーーなるほど。その想いを胸に、eiiconへのジョインを決められたのですね。

そうですね。オープンイノベーション支援を専門的にやっているeiiconで、オープンイノベーションや新規事業創出にじっくり関わりたいと思って、入社しました。 

ーーeiiconが自治体支援を始めたきっかけを教えてください。

eiiconでは、都市部の企業だけでなく、全国にオープンイノベーションを広げていきたいと以前から考えていました。日本をイノベーション大国に返り咲かせるには、都市部の大企業やスタートアップだけでなく、日本全国の中小企業含め、自由につながりイノベーションを生み出せるようになるべきだと。ただ、地方の中小企業に、自分たちでAUBAのプラットフォームを探し参画してもらうのは非常にハードルが高い。そのため、自治体と連携する必要がありました。

また新型コロナウイルスの影響で、地方の中小企業では事業転換を図ろうとする動きが活発化。こうした流れと、他企業と連携して新規事業を生み出すオープンイノベーションがマッチするだろうと思い、本格的に自治体へアプローチすることになったんです。

前職でも地方に関わるプロジェクトを経験していましたし、まさにやりたいと思っていた仕事だったので、自ら手を挙げました。2020年に本格始動して以来、戦略立案から実行まで一気通貫で自治体支援に携わり、とにかく無我夢中で走ってきました。

プレゼンテーション3

やりがいは、起業家の成長に直接貢献できること

ーーこれまで、どんな自治体関連のプロジェクトを実施してきたのですか?

eiicon全体では、複数の県や官公庁とのプロジェクトを企画・推進してきました。過去には、宮崎県や関東経済産業局、スポーツ庁などとの実績もあります。

最近では、企業のオープンイノベーション支援のほか、起業家の創出支援も実施しています。

とこわか三重スタートアッププログラム」はその一例で、三重県内のスタートアップや新規事業開発を行う地元企業を対象に、セミナーやワークショップ、ピッチコンテストを開催。とても盛り上がって、三重という地に起業や新規事業を生み出す素地を作れたと感じています。

ーー現在、寺田さんが担当するプロジェクトについて教えてください。

神奈川県の「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」と愛知県の「PRE-STATION Ai」という2つのプロジェクトを担当しています。

「BAK」では、神奈川県内に拠点を持つ大手企業8社とベンチャー企業による事業創出を支援。社会課題を解決する8つのプロジェクトが採択されて、それぞれの成功に向けて動き始めたところです。

愛知県のプロジェクトでは、名古屋市内のスタートアップ創出・育成施設「STATION Ai」のオープンに向けて、その前身となるスタートアップ支援体制を構築しています。統括マネージャーとして、36社のスタートアップをサポートするのが僕の役目です。

ーーどんな点が面白いと感じていますか?

スケールの大きいプロジェクトを動かしていることが何よりも面白いです。

成功するかどうかが僕自身にかかっているゆえ、プレッシャーはもちろんあります。正直、ここまで大規模なプロジェクトを自分が中心となって進めていくとは全く想像していませんでした。

「BAK」においては、名だたる大企業との新規事業創出にチームの一員として関われている。さらに「PRE-STATION Ai」では、スタートアップの成長に直に寄与する立場から、リアルな現場感を味わえて、とてもワクワクしています。

起業家が成長することで、その地域が豊かに、ひいては日本経済の豊かさにもつながる可能性がある。ここに大きなやりがいを感じていますね。

ーー逆に難しかったり、大変だと思う部分はありますか?

たくさんあります(笑)。これは自治体との取り組みならではだと思うんですが、ステークホルダーが非常に多いため、関係性構築や細やかな調整がすごく重要になってくるんです。それこそ政界との関わりもあります。

大変ではあるものの、僕たちが企画したものを絶対にやり遂げたいし、意義のある仕事をしている自負があるので、こうしたプロセスに真剣に向き合えていると思います。

コンペで勝ち抜くための秘策とは?

ーー自治体関係のプロジェクトの場合、どのような流れで仕事を進めているのでしょうか?

自治体へのアプローチとヒアリング、企画立案・コンペ、プロジェクトマネジメントの一連の流れを担っています。自治体と仕事を進めるうえで特に重視しているのが、関係作りですね。

僕が「外の人」ではなく、同じ目線で頑張るメンバーとして認識してもらうために、彼らの懐に入っていくようにしています。

県庁の担当者の方だけでなく、クライアントの他のメンバーとも同僚みたいな感じで世間話をしたりして、仲良くさせてもらっています。そうすることで、表には出て来ないニーズをキャッチし、提案内容に組み込んでいます。

ーーeiiconの企画は、多くのコンペを勝ち抜いていますよね。ずばり、その秘策を教えてください。

大きく3つあります。

まずは、自治体の担当者とコミュニケーションを重ね、先方の想いや期待値をしっかり把握すること。そして、その期待値を超える提案を考えています。

ある自治体の例で言うと「"このエリアを良くしたい"という熱量がどれだけあるのか」が選考の非常に重要な要素でした。そこで本気度を伝えるために、コンペのプレゼンは担当者の僕ではなくeiicon代表の中村にお願いしたこともありました。先方の募集要項には書かれていない情報をいかに多く収取しできるかが大事だと思っています。

2つ目は、eiiconだからこそ作れる価値を見出すことですね。かつ、それらの価値に実現可能性を感じられるよう、企画を練るプロセスも不可欠です。

最後は、プレゼンでは審査側が理解できる言葉や表現、伝え方を徹底すること。専門的で難しい用語や抽象度の高い話は避けるようにしています。

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自由度の高い環境で、自ら考え動いていく

ーー今後の目標を聞かせてください。

eiiconでは、オープンイノベーションが当たり前に行われる世の中にすることを目指しています。最終的には、私たちの支援を必要とせず、各組織が自力で繋がり共創することが理想です。

今後も、地方や自治体との取り組みは加速していくでしょう。事例が増えてきたことで、自治体からご相談をいただくケースも多くなっています。

僕個人としては、担当しているプロジェクトを成功に導き、また新しいものにもチャレンジしていきたいです!

ーーさらに広げていくためには新しい仲間も必要ですね。寺田さんはどんな方と働きたいと思いますか?

eiiconは裁量の大きい環境なので、柔軟な発想を持ち、自ら考え動ける人とともに事業を成長させていきたいですね。

また自治体プロジェクトの場合、関係者との調整やバランスを取れるかどうか、予期せぬ事態にも落ち着いて対応できるかも重要です。

これから仲間に加わる人たちと、オープンイノベーションの波を広げていきたいと思っています!

eiicon companyでは一緒に働く仲間を募集しています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひこちらからエントリーください!


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