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2017年慶應義塾大(文)自己推薦_和文英訳解答例

慶應義塾大文学部自己推薦2017年【はじめに】
・英訳は教員歴10年以上の著者とアメリカ人教員と協力して作りました。公式に模範解答が公表されていない以上、あくまで解答例として受験生の学習の手助けになればと思っています。
・例年の受験生のWritingと合否を考えて受験生でも書けるラインを意識しています。難しすぎる表現を使い、立派すぎる解答を見ても受験生は自分の力に落とし込むことはできません。比較的平易な表現を使って、この解答なら真似できるというレベル感で合格ラインを超える解答例を意識しています。
・一方で、慶應の文学部ならここまではかけて欲しい表現や、繰り返し出題される表現もあります。過去問演習を通じて自分の英語力向上に努めましょう。
・また一度の添削で学習者が吸収できるのも10個と踏んで、あまり多くをポイントとしてあげていません。個別で受験生の添削や質疑応答を受けている時の指導ポイントに絞りこみました。記述問題では満点をとることは難しく、模範解答と自分の解答を見比べながら、吸収できるものを一つずつ積み上げていきましょう。粘り強く取り組めば必ず力が着くのがWritingです。

【課題文】
(a)「役に立つ」とはどういうことかを深く考えなければなりません。概していえば、「役に立つ」ことはには二つの次元があります。一つ目は、目的がすでに設定されていて、その目的を実現するためにもっとも優れた方法を見つけていく目的遂行型です。
You have to think deeply about what “usefulness” means. Generally speaking, there are two types of “usefulness.” The first type is achieving the goal that has already been set and looking for the best way to achieve it.
※主語は一般論のyouがベスト、weも可だが、一人称Iやweの多用は英語力の低さを感じさせるので一般論youを使った。
※「しなければなりません」はhave toがベスト、mustも可。主語youでmustは命令口調になるので、助動詞ニュアンスを考えてhave toにした。should「〜すべき、〜したほうがよい」でも意味は通じるが日本語に沿ってhave toにした。
※think aboutの後ろは名詞なので”usefulness”とした。the word “useful”も可※「概していえば」はGenerally speakingかIn general
※ピリオドは”〜”の中(アメリカ式)、’〜’ならピリオドは外(イギリス式)どちらかに統一する。
※SV構造が複数になると英訳しずらくなるので、どのSにどのVが対応しているか整理しながら考える。
※目的をpurposeとしても可だが、achieve、set、succeedなどの動詞とのコロケーションを考えてgoalにした。

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