読者にとって価値の高い記事とは何か? 映画.comニュースPVプレイバック/2021年2月2週
※映画.com本体のニュース記事における、PVランキングの振り返りです。編集部のデスク陣でチャットし、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事、この1週間で得た“気づき”なども交えて、思い思いに話しています。
本日の参加メンバー
~開始~
尾崎秋彦 お疲れ様です。本日もやっていきましょ~
大塚史貴 始めましょう。花粉が飛び始めてますね……
岡田寛司 はーい、よろしくお願いします。家に閉じこもっていれば花粉の脅威にはさらされない…はずです!
尾崎 緊急事態宣言も延長されましたが、2月1~7日のニュースPVランキングです
5位:菅田将暉&有村架純「花束みたいな恋をした」を観たら気になる、麦と絹の本棚
尾崎 興行収入も絶好調「花束みたいな恋をした」から。平均の2.7倍のPVでした
大塚 これは映画評論執筆用に作品を観直したときに、ふと思い立って宣伝担当に「本棚の写真ない?」と問い合わせたことから記事化に結び付いたネタですね。自分が知りたいと思ったことが必ずしも、読者の知りたいに直結するとは限らないけれど、少なくともこれは皆さん知りたいのでは? と閃いたんです。
岡田 少なくとも僕は知りたかったですよ(笑)。「花束みたいな恋をした」はパンフレットもかなり充実していると耳にしております。
大塚 パンフレット、評判いいですよね。11日には坂元裕二氏が登壇するイベントもあるみたいだし、まだまだ「はな恋」旋風は続きそうですね。
尾崎 先週の振り返りで、「読者の課題・疑問解決が記事の本質」と話しましたが、まさに体現する記事 そして成立のきっかけが“雑談”というか、大塚さんと宣伝サイドの何気ない会話から生まれているのもポイントですね
大塚 コロナ禍とはいえ、メールのやり取りだけでは限界がありますから。会話を通じてしか得られないものがあるから、今後もコミュニケーションは積極的に取っていくべきですね。
尾崎 いい企画はふとしたコミュニケーションから生まれる。
4位:メキシコの忌まわしき事件と“野生の人間”を映す衝撃作5月公開
尾崎 メキシコ映画「野良人間 獣に育てられた子どもたち」の公開日ネタ。平均の3.3倍でした
岡田 ネタの衝撃度に尽きるね、これは。
大塚 まだ情報が最低限のものしか発表されていないので、続報が気になりますね。予告映像などが完成したら、注目度もさらに増すと思います。
尾崎 「メキシコ・オアハカ州の人里離れた山中に佇む一軒の荒屋で、ある目的のために聖職者によって保護された“野生の人間”をドキュメンタリータッチで描いた」 あらすじだけですさまじい衝撃が襲ってきます。
岡田 IMDB(※世界最大の映画データベース)に本国予告があがっているので見たんですけど、一見するとドキュメンタリーなんです。で、そこから「焼失した場所で発見されたビデオテープ」の映像が映し出されるんですけど…あんまり言わない方がいいか。気になった人は自分で確かめてください。
尾崎 そして、コロナ禍のトラフィックの特徴として、“発掘良品”的な新作の情報が高い成果に結びつきやすくなっている(読者にとって価値が高い)、というのがひとつあります。規模は小さいが、心にズバッとくる質実剛健な新作の記事が、以前にも増してPVと滞在時間でいい数字を叩き出している。外出の自粛が日常化し、得られる刺激が以前よりなくなった結果、人々は映画などのコンテンツに以前にもまして刺激を求めるようになってきている、ということなんでしょう
3位:ジブリパークで「ハウルの城」再現 「ラピュタ」「トトロ」「魔女宅」など作品世界広がる
尾崎 平均の5.2倍でした
大塚 写真見るだけで、楽しそうだよね。これは。そんな人が多いんじゃないかなと思い、週末の深夜帯に配信設定してみた案件です。
岡田 愛知県にできるんですね。いやー、行きたい。再現ごっことかしたい。
尾崎 2023年に愛知県の愛・地球博記念公園に開業される「ジブリパーク」ですが、メイン写真のCGパースを見るだけでテンションが上がってきます
大塚 「サツキとメイの家」とか、いいですねえ。
尾崎 こういう施設はオリジナルのグルメも楽しみです。特にジブリですし。どんなのが食べられるんでしょうかね
大塚 「とうもころし」とか(笑)
尾崎 メニュー名がめちゃくちゃいいですね笑
岡田 茹でるだけ…笑
尾崎 これは記事にするときは消してもらいますが、「サンが口移しでアシタカに食べさせた干し肉」とかあったら地獄ですね(※編集注:消さずに掲載しときました)
大塚 いやあ、えぐいw
尾崎 個人的には、「もののけ姫」のジコ坊がアシタカに振る舞ったお粥が食べてみたいです。店員から受け取るときに「ほお、雅な椀だな」とか言ってから食べたい。
岡田 愛知在住の編集部員に、いずれ現地レポしてもらいたいよね。
大塚 いいですねえ、それ。どこよりも早く詳細を読者の皆さまにお届けできそう。
2位:過激な性的描写で話題のNetflix「ブリジャートン家」、シーズン2へ更新決定
尾崎 平均の7.1倍でした。見出しがシンプルに刺激強~
大塚 まだ配信が始まったばかりのドラマですね。見出しで興味を持ってくださった方が多かったのでしょうね。
岡田 Netflix「ブリジャートン家」、シーズン2へ更新決定 これだけだと見出しで情報が終了しちゃうもんね。記事見る必要、ほぼなくなる。
尾崎 「過激な性的描写で話題の」このワードが記事を読みに行く動機になる、と
大塚 そこの一工夫で全然違った印象になりますね。
岡田 「過激な」というのが効いてるよね。人によって「過激さ」って異なるから、じゃあ「どんなもんだい?」と確認したくなるし。でも、あんまり見出しで釣るっていうのもねー、どうなんだろうねー、と毎日考えてはいます。
大塚 さじ加減に関しては、いつも悩みますね。
尾崎 ですねえ。今は本当に、記事を通じて読者と信頼関係を築けるかどうかが非常に重要になってきています。「あの俳優が!」とか、「オススメはこれ!」などの、ちょっと情報を隠した見出しすらマイナスポイントになってきてますから
大塚 情報を隠したところで、他メディアの記事を見れば一目瞭然だしね。切り口勝負、そして、本文の中身で勝負。
尾崎 それでは今週の1位です
1位:金曜ロードSHOW!で「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」&「ハン・ソロ」本編ノーカット放送
尾崎 平均の9.5倍でした
大塚 金曜ロードSHOW!ネタは、いつも皆さん楽しみにしてくれていますね。
岡田 「スカイウォーカーの夜明け」は、日本公開が2019年12月でしたね。わりと地上波放送早めなのかな。
大塚 「ハン・ソロ」は非常に「スター・ウォーズ」的な良さがちりばめられていますしね。
尾崎 金曜ロードSHOW!ネタは、現在、読者の「役に立つ」という点では最も価値の高いネタかもしれません。外出の価値が変わったことで、相対的に「TV放送で映画を見る」ことの価値が上がってきているから。そしてTV放送での映画が日常化すると、“映画を見ることの文化レベル”もベースアップされて…いいことづくめでは?
大塚 劇場にもお客様、戻ってきて欲しいけどね。
尾崎 僕もTV放送やビデオで映画を見て映画ファンになって、時を経てこの仕事を始めたわけで。TV放送は映画人口を増やすことに確実に寄与していると、肌感覚で思います
岡田 昔の映画ももうちょっとだけ放送してくれると嬉しいなぁ。「天使にラブ・ソングを…」「BTTF」はやったので、次は「ネバーエンディング・ストーリー」とか…あと季節外れだけど「グレムリン」でも良い!本命は「ザ・ロック」です。
大塚 「グーニーズ」見たいなあ。「インターステラー」の取材でLA滞在時、ジェシカ・チャステインと「グーニーズ」の話題で盛り上がったことを思い出しました。アメリカではヒットしなかったので、ハリウッドスターの中でも「グーニーズ」を知らない人が多いのだとか。
尾崎 はい、それでは今週のランキングは以上です。ほかに気になったニュース、言い残したことなどはありますか?
気になったニュースを語る
大塚 これは、スルーできないですねえ。
尾崎 この並びにいると、穏やかな表情の中村梅雀さんですら「何かありそう」感がバリバリ
大塚 楽しみしかありません。前作の養豚場のシーン、広島の現場まで行きましたしね。松坂桃李氏に「ここのシーン、書ける部分1ミリもないですよ」と笑われ、随分と長話をした記憶がよみがえってきました。
岡田 他にどなたが出るんでしょうね~。気になってしょうがない。あ、僕はこれです。
岡田 配信系強しです。今年のオスカー、また歴史変わるかもですね。
尾崎 ここの結果がアカデミー賞を占うとされているゴールデングローブ賞。今年は特に骨太な作品がならびましたね
大塚 こうなってくると、オスカーのノミネートも俄然目を離せなくなりますね。
尾崎 僕はこれと
尾崎 これですね
尾崎 「ファーストラヴ」インタビューはシンプルに、写真と記事内の2人の会話が最高です。プラマーさん訃報は追悼の意を表して
大塚 堤さんの表情、最高ですね。そして、IWGPファンにはたまらんかな。
岡田 クリストファー・プラマーさんって91歳だったのか! 最近まで現役バリバリなイメージだったから…。本当に残念です。
大塚 本当に、生涯役者を体現された名優でしたね。
尾崎 という感じで、今週は以上です。ありがとうございました!
大塚 お疲れさまでした!
岡田 おつかれさまでした~
順位まとめ 1~10位
1位:金曜ロードSHOW!で「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」&「ハン・ソロ」本編ノーカット放送
2位:過激な性的描写で話題のNetflix「ブリジャートン家」、シーズン2へ更新決定
3位:ジブリパークで「ハウルの城」再現 「ラピュタ」「トトロ」「魔女宅」など作品世界広がる
4位:メキシコの忌まわしき事件と“野生の人間”を映す衝撃作5月公開
5位:菅田将暉&有村架純「花束みたいな恋をした」を観たら気になる、麦と絹の本棚
6位:「地球上で最も危険」と言われるミャンマーの伝統格闘技に挑む日本人に迫るドキュメンタリー公開
7位:「ベスト・キッド」パット・モリタの知られざる生涯 ドキュメンタリー監督が明かす“素顔”とは
8位:BS12日曜アニメ劇場で「パプリカ」「メトロポリス」「攻殻機動隊2.0」「オネアミスの翼」放送
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