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【 サッカーで人を育てる 】Vol.1

全てはブラジルで、ある言葉に感銘を受けたことから始まりました。

プロローグ

小学校からサッカーのキャリアがスタート。
小中学校の頃は、特に目標もなくサッカーをしていましたが、中学3年生の冬、高校サッカー選手権を観てサッカー選手に憧れ、目標とするようにようになりました。その後、強豪校に進学、3年生になる頃には、県内で1度も負けを経験したことがなく、全国大会でもベスト8の成績を残しました。

大学生、社会人になっても、空いた時間は毎日のようにサッカーやフットサルに明け暮れ、フットサルでもバサジィ―大分の前身のチームで九州No.1になり過去3度の全国大会を経験しました。

結婚、そして夫婦世界一周

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30歳で結婚し仕事を辞め、妻と小さい頃からの夢だった世界一周へ。
東回りで地球を一周しました。

人力車から飛行機まで、安くて安全な乗り物や宿を選び、暮らすように旅をしました。

世界の大地を踏みしめ、世界の風を感じ、世界の夕日を眺め、世界の星空を見上げ、世界の料理を味わい、ビーチで波の音を聞き、街の喧騒の中を歩き回り、世界中の人たちと笑い、泣き、思いっきり世界を感じてきました。

中でも、やはりサッカーへの情熱は特別で、さまざまな国にサッカー文化を見てきました。

ブラジルである言葉に出会い感銘を受ける

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世界一周中には沢山の町を訪れ、その中でもブラジルのジャングルの中にある「弓場農場」でこれからの人生の舵を大きくとる衝撃的な出会いがありました。

この「弓場農場」というコミュニティーには、約60名ほどが住んでいて、農業を中心に自給自足のくらしをしながら芸術やスポーツを楽しむ、いわば理想郷のような場所で、旅人なども受け入れをしていて農業を手伝う代わりに食事やベッドを用意してくれているオープンコミュニティー。

そこが「弓場農場」というところです。

ここではブラジルでも有名な「芸術家」や「ブラジルの星」とも呼ばれる人も出ているそうです。

ある日、村長さんの家に招かれ、いろいろと話をさせていただいている時、村長さんの家に掛け軸がありその掛け軸に書かれていた言葉に感銘を受けました。

『珈琲より人を作れ』

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約100年前に海を渡りジャングルを開墾し、とても苦労したからこそ、うまれた言葉だと思うとその言葉の深さを感じ
自分にとっての『珈琲』とは何かと考えると『サッカー』がど真ん中に浮かび、日本に帰ったら『サッカー』で『人』を育てたいと思うようになりました。

世界のサッカー文化

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世界中のサッカーを見てきて、やはり感じるのは『世界』は『サッカー』が『文化』になっているということ。『サッカー』が生活の中に溶け込んでいる。日本との決定的な違いはこれだと思います。

特に南米とヨーロッパではこの言葉がとても当てはまります。どこへ行ってもサッカー場やフットサルコートがあり、ヨーロッパなどはグラウンドにバル(カフェ)が併設されていていて選手やサッカースクールの保護者などがコーヒー飲んだり軽食を楽しんだり、地元チームの試合がある日は大人も子どもも集まってテレビで観戦しながらワイワイ盛り上がっているのはお馴染みの光景です。

南米ではホームの試合の時はサポーターバスから応援歌を熱唱する人達がバスから身を乗り出し街を駆け巡り、その応援歌を町の人たちも一緒に歌う。

生活の中に『サッカー』があることで人生に活力を生む光景に心が震えました。

育成の現場も世界中で、地元の人から情報を聞きつけ、良く足を運んで各国のサッカーを学びました。

ACミランアカデミー開校に携わる

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日本に帰国しイタリアのセリエAの名門ACミランのアカデミーが日本で立ち上がるとのことで、お声かけいただき大分校の運営をさせていただくとこになりました。

他の海外系サッカースクールと違い、直接ACミランからイタリア人コーチが来日し一緒に生活しながらイタリアの文化やイタリア語などを学ばせてもらい、代わりにイタリア人コーチにも日本の文化を学んでもらうため、いろんな場所に連れて行き、日本の文化を学んでもらいました。

スクール運営に加え、マネジメント、渉外、イベント企画・運営、海外遠征帯同など様々なことを経験し、元ACミランの選手とも仕事をさせていただく機会にも恵まれ、一流のプロ選手になるために大切なことなど教えてもらった時に「これだ!」と感動しました。

レティーロサッカースクール大分開校

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2015年にレティーロサッカースクール大分はACミランアカデミーのフィロソフィーを継承し開校しました。

ACミランスクール閉校に伴い、約1ヶ月半ほどの準備期間で、資料作成、会場確保、説明会など大変でしたがなんとか開校することができました。

レティーロサッカースクールで重視しているのは、”選手の成長に目を向けること”目の前の勝利や結果を求めるのではなく、選手1人1人がもっている能力をどう伸ばすか、人間性をどう成長させられるかを重要なテーマにしています。

勝つことではなく、選手自身の能力を高めること、成長させることに力を注ぐことはヨーロッパの育成指導のスタンダードとなっていて、コーチは決して教え過ぎず、選手たちが自分自身の考えによって判断し決断、チャレンジできる環境を創ること。

そして、成功体験を積み重ねるためのサポートを行い、効果的なプレーができ、輝ける選手を育てていくことが重要だと考えています。

こうした環境をレティーロサッカースクールではこれからも創造し、『サッカー』で『人』を育てていきたいと思います。

レティーロサッカースクール
代表 藤川 英祐

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