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【 サッカーで人を育てる 】Vol.2

世界のサッカー文化見て回り、世界一周帰国後にACミランアカデミー開校に携わる機会をいただきました。
開校前、ACミランからイタリア人コーチが来日しワクワクしていた自分を今も思い出します。
これまで3名のイタリア人コーチが来日し生活を共にして、今では家族のような存在です。
元ACミランの選手とも仕事をさせていただく機会にも恵まれ、一流のプロ選手になるために大切なことなど教えてもらいました。

ミランフィロソフィー

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スクールが開校する前にACミランの指導哲学を学んでいくのですが『運動能力、認知能力、人間性、社会性の向上』という4つのキーワードがあり、サッカーに関係する運動能力、認知能力だけでなく、サッカー以外の面で必要な人間性や社会性を高めることに重点を置いているのが特徴で、まずはサッカーを楽しむこと。そして自分の頭で考えてプレーできる環境をつくることだと。

目指しているのは、目の前の試合に勝つことではなく、将来の大事な試合で自分の力を発揮できるよう『5年後10年後の成長』を見据えて指導していきましょうということで、大人がああしなさいこうしなさいと言うのではなく子どもたちが自分で考えて行動できるようにサポートすることが指導者の役目だということを学びました。

とても素晴らしくスクール開校にワクワクしていましたがそれまでの『型にはめる指導』をしていた感覚とは180度違う指導法に「本当にこれで子どもたちが育つのか?」とはじめは半信半疑でした。

ミランの指導

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まず最初に、イタリアサッカー協会(FIGC)では、はじめに指導者は心理学から入り、指導者とはどうあるべきか学びます。

そうした土台の上で、ミランの指導は勝利を目指すのではなく、選手の成長に目を向け、目の前の結果や成果を求めず、選手一人ひとりが持っている能力をどう伸ばすか、どう成長させられるかをテーマにしています。
また、人間性もどのカテゴリーにおいても重要視されています。

日本では、ただ走る、リフティングやコーンドリブル、プレッシャーの無い中でのパス練習など試合からかけ離れた状況での反復練習が多いのですが、ミランの指導にはドリブルにしてもシュートにしても常に試合を意識して実際に起こりえるシチュエーションを作り出し、常に判断力を養うメニューがほとんどで、トレーニングも60~90分程度です。

子どもたちも集中力が高いうちにトレーニングを行うので、とても密度も質も高く効率が良いと言えます。

日頃から常に考えてプレーする習慣を身につけることが大切であると学びました。

指導法に確信を持つ

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2012年にACミラン大分が開校し期待を胸に膨らませた子どもたちがたくさん集まってくれました。
コーチ達も子どもたちが思いっきり楽しめる環境づくりに努め、トレーニング後のミーティングは1時間に及ぶことも良くありました。
(これは今のレティーロサッカースクールでもあります。笑)

大人に言われたことを何も考えずに従うのではなく、自分の創造力を使って、どうすればうまくできるかどうすればピッチ内の問題を解決できるかを考えなければいけない状況をつくることで、『自分で考え、自分で決断する、自分の考えを相手に伝える』ことが少しずつできるようになっていきました。

これらはサッカーに限らず、日常生活でもとても大切なことで、自分はこうしたいんだという意志を伝えることはとても重要です。

保護者の方々からいただいた感想(AC MILAN & RETIRO)

★「何も言わなくても行動できるようになりました」

★「良く話をしてくれるようになりました」

★「集中力がついて勉強も塾に通わなくても聞く力が付き、ついていけるようになりました」

★「時間配分が素晴らしいトレーニングメニュー」

★「頭ごなしにどならない指導で優しいだけでなく愛情のある厳しさを持っているコーチ陣が好きです」

★「サッカーを勝ち負けではなく楽しいものと教えてくれるスクールが一番だと思います」

など、嬉しい言葉が次々いただけるようになり、この指導法に確信を持ちました。

レティーロサッカースクール

代表 藤川 英祐

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