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#学校教育

だれもみえない教室でよいのか

だれもみえない教室でよいのか

まず吸い込まれるような表紙に注目したい。「四角い水槽って、なんだか教室みたいだ。」(p.183)をモチーフに、ひとりの少年が金魚のエサが入れられていることに気づかないままランドセルを手にする瞬間が描かれている。

この一見些細な出来事から広がっていく波紋。当事者はじめ周囲の本音が、それぞれの立場から明らかにされていく。【以下、一部ネタバレあり】

例えば担任教師。「これ以上ことが大きくならないよう

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学校の問題に真っ向から挑む

学校の問題に真っ向から挑む

工藤純子著『あした、また学校で』(講談社、2019年)

クラス対抗リレーやなわ跳び大会がある度に「あいつがいるから勝てない」「おまえのせいだ」という声が飛び交い、運動苦手なこどもが肩身の狭い思いをするのは、学校あるあるの話。

でも、この本は、そんな弱い立場のこどもを教師が叱るところをしっかり描き、学校が抱える課題に真っ向から挑んでいる意欲作だ。

「こんなん書いて大丈夫なの?」「出版社どこ?」

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