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vol.10 「チーズはどこへ消えた?」を読んでみた

累計450万部突破(日本のみで)


スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」(扶桑社)を読みました。


初版は2000年と、20年以上前に発売されたものになります。

私は4年前に読み、背中を後押ししてもらいましたが、本屋さんの自己啓発コーナーで、特集が組まれているのを見かけ、再度読み直してみることにしました。


タイパは抜群


全部で約90ページ。
帯のうたい文句は
「1時間で読めて10年間役に立つ」。

この本は、二匹のネズミ(スニッフとスカリー)と二人の小人(ヘムとホー)が迷路でチーズを探し回る物語です。

名言が所々で出てくるのですが、
例えば最初の名言、

「自分のチーズが大事であればあるほど
それにしがみつきたくなる」

これは、小人(ホー)の言葉ですが、青天の霹靂の事態が二人の小人に起こったときの言葉です。

この「チーズ」は、仕事、お金、名声などに置き換えて読む必要があるのですが、私の場合、このチーズに「仕事」を当てはめることで、スッと言葉が入ってきました。


名言


全部で14の名言が出てきますが、一番刺さった言葉は、

「従来どおりの考え方をしていては
 新しいチーズは見つからない」

一度目は、行政書士受験生だった時に読んだのですが、「進みながら考えること」は間違っていなかったのだと再認識させてもらいました。

行政書士の資格を取ること自体は間違っていない、あと何年かかるか分からない、そもそも複数回受けたとしても必ず受かるとは限らない、受かったとしても独立してお金を稼げるのかどうかも分からない…

色々なもやもやが勉強していると出てくるのですが、これらを考える時間は無駄だなと、受かることをまず第一に考え、合格したらまたその時に考えれば良い、ということを示してもらえた気がしています。


資格試験の受験生、とりわけ複数回受験生は孤独ですので、誰かに言って欲しい言葉を言ってもらえると、心が安定します(たとえそれが人ではなく、本であっても)。

勉強の息抜きに「言って欲しい言葉」を探しに本屋へ行くのも、たまにはいいのではと思います。


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