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「ジェンダー」というフィルター越しに見る世界の話。

「ジェンダーセンシティブ」:社会的文化的性差に敏感なこと。

今まで何気なく見ていた世界。だけど、この数か月ジェンダー問題についてアウトプットとインプットを繰り返しているうちに備わっていた「ジェンダー」というフィルターを挟んだことで、世界の見え方が180°変わった。いや、変わってしまった。

つい最近までは褒め言葉だと捉えていた「女子力高いね」という一言が今では苦手な言葉だと感じているし、「女子力」と聞くと敏感に反応してしまうようになった。(それなのに前にケーキを作ってきてくれた友達に「女子力高い!」と言ってしまった、ごめん。)

前までは生理用品を買うことはなんだか恥ずかしくて女性の店員さんがいるレジに並びたいと思っていたくらいだったのに、今では生理用品を隠すかのように中身の見えない袋に入れられることにすら違和感を感じるようになった。

この前は女風呂に貼られていた「盗難注意」の貼り紙を見て、泥棒のイラストはなぜ男性だけなのかと貼り紙をしばらく睨んで考えてしまった。

「あ、あれもジェンダー」「これもジェンダーが関わっている」

知れば知るほど世の中にはこんなにモヤモヤしたものが溢れているのかと、たまに苦しくなりフィルターを持つ前の方が生きやすかったなと感じてしまうこともある。一方で、私がこの数か月勉強して様々な問題や考え方を知ったことで今まで見えていなかった(見えていたけど見過ごしていた)ものが見えるようになったという進歩でもあり、見えるようになった課題はこれから改善の余地があるものだと前向きに捉えることもできた。

私には見えてきた課題を無視することはできない。

見えてきた課題は私一人で解決できるものだとは到底思えないけど、発信して仲間を作って一緒にちょっとずつ変えていけたらなと思う。

私が持つフィルターはまだ未熟なもので見落としているものも多いはず。これからも勉強を続けて、苦しくなったら同じ課題に気づいた人や大好きな人たちに話したいと思う。数か月で得たものはフィルターだけじゃなくて、全てを否定せず共感してくれる素敵な人たちとの出会いもあったから。

常にフィルター越しに見ていると問題点が多く見えてきてしまう分きつくなってしまう人もいるだろうから、何気なく過ごしている時に問題点の影に気づいた時だけでいい。ジェンダー問題について少し考えてみてほしい。

「フィルターがない世界の方が幸せだったかもしれない」なんてもう思わない。

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