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心のnote|エッセイ・創作

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「きっと、誰にも、聞こえない。」 そんな心をふと、垣間見る。
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2019年11月の記事一覧

温もりは永遠に続くと、そう、信じていた。

温もりは永遠に続くと、そう、信じていた。

湯船は全てを抱きしめてくれる。

頭の中を占領する確かな汚れを
排水溝の奥底へ葬り、
白い豊潤な香りに包まれて
刹那、解き放たれる。

夜風にさらされた心が
じんわりとほどけ、
束の間の休息が
音もなく訪れる。

それが、無防備な身体を
奈落の患いに突き落とす
所業と知っていながら。

「ギリギリセーフ」という生き方

「ギリギリセーフ」という生き方

その刹那、一呼吸分のセーフ。野球の世界では、少しでも先に
ベースに届けば、それでいい。

しかし、社会は違う。10時始業のはずなのに、
きちんと5分前なのに、

「もうちょい早く来れるんちゃう?」

おかしいと思う。
けれど、そう言ったところで
何も変わらない。

だから、

「ギリギリ癖」に対策を。僕は時間の感覚がゆるく、
あいまいなものの認識が苦手だ。
わかっているから、電車に乗るときに
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