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『アフリカのプラスチック問題と打開策』

〜世界のニュースをアフリカの視点から〜


今回の記事は『アフリカのプラスチックゴミ問題と打開策』について

世界の海洋プラスチックゴミの量は2050年までに海に住む魚の量よりも多くなると言われている。
アフリカでもプラスチックゴミに対する意識は高まっており、サハラ以南の多くの国で使い捨てのビニール袋を禁止する国が増えている。

経済発展と人口拡大に伴い、生活に使用されるプラスチックの量は増加傾向にあるため、排出されるゴミに対しての対処が求められているのである。

これらのゴミ問題に対して、アフリカ諸国の中には民間企業や国際機関と協力し、環境保全と経済発展を両立させたゴミの再資源化ビジネスに取り組む動きが出てきている。

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ゴミの再資源化ビジネスに関して、日本においてもプラスチックを含めた様々なゴミを再資源化する装置が開発され、日本政府も注目する新技術が生まれた。(ニュース③)
近い将来、ゴミ処理問題が山積するアフリカにおいて、ゴミの再資源化ビジネスは世界の他の地域よりも強く求められ、注目されていくのではないだろうか。

以下、アフリカにおけるプラスチックゴミとゴミ処理の新技術に関する記事3本

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ニュース①
『アフリカにおけるプラスチック汚染の影響に関する研究』
タンザニアとマラウイのプラスチックゴミ問題に焦点を当てた研究を行うスターリング大学によると、サハラ以南のアフリカ諸国の多くで都市ゴミが分別されることなく人間の居住地の近くで燃やされるか、投棄されている。
こうした廃棄物の管理ミスが原因で、伝染病や大気汚染が発生し、毎年40~100万人が亡くなっていると推定される。

記事:University of STIRLING (2020/11/18)

ニュース②
『ケニアがプラスチック汚染管理のリーダーとして頭角を現す』
プラスチック汚染に対して積極的な対応をとるケニアは、東アフリカで初めて使い捨てプラスチックの使用制限を行った国である。今後、ケニアは民間部門やUNEPと協力し、陸海に存在する廃棄物資源を利用したビジネスで雇用を創出し、生態系を保護しながら経済成長を促進させる方針をとる。また、そのプログラムはアフリカ全土に拡大できる可能性があるとしている。

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記事:EARTH・ORG (2021/2/24)

ニュース③
『海洋ゴミの資源化を実現する新技術』
大阪府のワンワールドジャパンはプラスチック、石、海藻、金属、木材などが混在している海洋ゴミをそのまま熱分解処理し、ダイオキシンやCO2を排出せずに軽油や灯油などの燃料を生成する装置を開発した。装置もコンパクトであり、10トントラックに積載可能な大きさであるため、船舶に搭載し、船上でゴミから燃料を作ることもできるという。

記事:Highlighting Japan (2020/10)

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