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プレゼン成功の鍵:6つのボディーランゲージで好印象を与える!

こんにちは、広瀬です。

いきなりですが、あなたは普段どのようにプレゼンをしていますか? PCの画面を見ながら原稿を読み上げていませんか? お客様とアイコンタクトを取っていますか? 棒立ちのまま話していませんか?

誰もが一度は経験するであろう「プレゼンテーション」。会議室での報告、お客様への提案、大きな会場での発表など、その舞台は様々です。どんなプレゼンにも共通して言える成功の鍵、それはズバリ「自信」です。

私がプレゼン初心者の時代は、どんなにリハーサルをしても、

  • PCの画面を見ながら

  • アイコンタクトも取れず

  • ただ棒立ちで

  • ただひたすら台本を読むようなプレゼン

でした。上司からはいつも厳しいフィードバックをもらい、落ち込んでいました。

しかし、人は不思議なもので、失敗を繰り返し場馴れしてくると、自然と「自信」が付いてきます。目の前のお客様の顔も、一人ひとり見えるようになってきます。アイコンタクトを取る余裕も生まれてきます。プレゼンの内容が自然と頭に入るようになり、お客様の方を見て、顔色や理解度を確認しながら話せるようになりました。

私は、プレゼン中はいつでも質問を受け付けています。プレゼンの後にも質疑応答を行いますが、プレゼン中の質問はお客様と相互にやり取りができ、その内容に応じていつもとは一味違ったプレゼンを行うことができるからです。

このくらいプレゼンに慣れてくると、プレゼン中に歩きまわったり、訴えたいことをボディーランゲージを使って表現したり、プレゼン中にお客様とやり取りしたり、多くのプレゼンを経験することで、徐々に自信を身につけていきました。失敗から学び、改善を重ねることで、聴衆を惹きつけるプレゼンができるようになったのです。

今回は、Harvard Business Reviewの記事「6 Ways to Look More Confident During a Presentation(プレゼンテーション中に自信を見せる6つの方法)」を参考に、自信溢れるプレゼンを実現するための6つのボディランゲージと、プレゼンテクニックのお話をします。

この記事では、プレゼン中に自信を見せるための6つのボディランゲージが紹介されています。それは、「The Box」「Holding the Ball」「Pyramid Hands」「Wide Stance」「Palms Up」「Palms Down」というものです。これらのボディランゲージを効果的に使うことで、相手に自信や信頼感を与えるだけでなく、自分自身のプレゼンに対する自信にもつながります。

このNoteを読み進めることで、プレゼンに対する自信を高め、聴衆を惹きつけるスキルが身につくことを願っています。




1. プレゼン成功の鍵!6つのボディランゲージ

1.1 The Box:信頼できる、真実を語る

「6 Ways to Look More Confident During a Presentation」より抜粋

ビル・クリントンは政治家としてのキャリアの初期、演説の途中で大きくて幅の広い身振りをし、信用できない人物に見えました。クリントンのボディランゲージをコントロールするために、アドバイザーは胸と腹部の前に箱を思い描き、手の動きをその中に収めるように教えました。具体的には、胸の前で両手を組み、指先を軽く合わせるようなポーズです。The Boxと呼ばれるこのポーズは、落ち着きや自信、誠実さといった印象を与えます。それ以来、「クリントン ボックス」は政治家の分野でよく使われる言葉になりました。ただし、使いすぎると硬い印象を与えてしまう可能性があるので、適度に使うことが重要です。

1.2 Holding the Ball:堂々としている、圧倒的

「6 Ways to Look More Confident During a Presentation」より抜粋

バスケットボールを両手で持っているようなジェスチャーは、事実を文字通り手元に持っているかのような自信とコントロールの表れです。具体的には、両手を胸の前で合わせ、バスケットボールを持つような形にします。このHolding the Ballと呼ばれるジェスチャーは、相手に安心感や親しみやすさ、包容力を感じさせます。スティーブ・ジョブズはスピーチでこの姿勢を頻繁に使っていました。プレゼンの冒頭でこのジェスチャーを使うと、聴衆に安心感を与え、リラックスした雰囲気でプレゼンを始めることができます。ゆったりとした口調で話すことを意識すると、より効果的です。

1.3 Pyramid Hands:自信がある、リラックスしている

「6 Ways to Look More Confident During a Presentation」より抜粋

緊張しているとき、人は手をバタバタと動かしたりそわそわしたりします。自信があるときは、じっとしています。それを実現する方法の 1 つは、両手をリラックスしたピラミッド型に組むことです。具体的には、両手の指先を合わせ、胸の前あたりで三角形を作るようにします。Pyramid Handsと呼ばれるこのジェスチャーは、知性や自信、思慮深さといった印象を与えます。多くのビジネス エグゼクティブがこのジェスチャーを採用していますが、使いすぎや、威圧的または傲慢な表情と組み合わせることには注意してください。目的は、自信過剰ではなく、リラックスしていることを示すことです。重要なポイントを強調したいときや、相手に考えさせたいときなどに、このジェスチャーを効果的に使ってみましょう。

1.4 Wide Stance:確信がある、抑制が効いている

「6 Ways to Look More Confident During a Presentation」より抜粋

人がどう立っているかは、その人の考え方を強く表します。足を肩幅くらいに広げて、力強く安定した姿勢で立っていると、自分がコントロールできていると感じていることを表します。Wide Stanceと呼ばれるこの立ち方は、安定感や力強さ、信頼感といった印象を与えます。プレゼンの開始時にこの姿勢で立つと、聴衆に自信を持った印象を与えることができます。また、重要なポイントを強調したいときにも効果的です。ただし、足を開きすぎないように注意し、適度に体の動きを加えることで、自然な印象を与えましょう。

1.5 Palms Up:正直、素直

「6 Ways to Look More Confident During a Presentation」より抜粋

このジェスチャーは、オープンさと誠実さを表します。手のひらを上に向けることで、相手に心を開いているという姿勢を示すことができます。アメリカで影響力のある女性司会者のオプラ・ウィンフリーは、スピーチの中でこれを積極的に活用しています。彼女は力強く影響力のある人物ですが、1 人の人でも何千人もの群衆でも、話している相手と誠実に接しているように見えます。Palms Upのジェスチャーは、意見を求めるときや、共感を求めるとき、謝罪するときなど、様々な場面で効果的に使うことができます。

1.6 Palms Down:確固としている、断定的

「6 Ways to Look More Confident During a Presentation」より抜粋

反対の動きであるPalms Downも、強さ、権威、積極性の表れとして、肯定的に捉えられます。手のひらを下に向けるこのジェスチャーは、発言に説得力を持たせ、相手に強い印象を与えることができます。バラク・オバマは、熱烈な演説の直後に群衆を落ち着かせるために、この動きを頻繁に利用しました。Palms Downは重要なポイントを強調したいときや、相手に同意を求めるとき、否定的な意見を述べるときなど、様々な場面で効果的に使うことができます。ただし、状況によっては威圧感を与えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。


2. 初心者脱却!プレゼン力を高めるテクニック

ボディランゲージに加えて、プレゼン初心者の方には、以下のテクニックもおすすめです。

2.1 原稿ではなくキーワードをメモする

原稿を作ると、文字や句読点に気を取られ、プレゼンがスムーズに進まなくなる可能性があります。「原稿」ではなく、「そのスライドで話すキーワード」程度のメモを作り、話す内容は事前に整理しておきましょう。キーワードをメモする際は、付箋を活用するのがおすすめです。付箋にキーワードを書き、それをプレゼン資料に貼っておけば、スムーズにプレゼンを進めることができます。

2.2 顧客のニーズを把握する

製品説明に終始するのではなく、その製品を使うと顧客が抱える課題を解決できることをプレゼンしましょう。顧客のニーズを把握するためには、事前アンケートやヒアリングなどが有効です。

2.3 視線を意識する

アイコンタクトは、聴衆との繋がりを作るために非常に重要です。慣れないうちは、相手の鼻や口元を見るようにすると良いでしょう。具体的な練習方法として、壁に貼った紙に顔を描き、それを相手にみたてて練習するのも効果的です。

2.4 ゆっくりと話す

緊張すると早口になりがちです。深呼吸を意識し、ゆっくりと話しましょう。ゆっくり話すことで、聞き取りやすくなるだけでなく、落ち着いて話せるようになり、考える時間を確保することができます。

2.5 キーパーソンを意識する

お客様が大勢いらっしゃる場合、その場のキーパーソンを事前に聞いておき、その方を中心に見てプレゼンすると効果的です。キーパーソンが複数いる場合は、それぞれに視線を配るようにしましょう。キーパーソンが特定できない場合は、会場全体に視線を向けるように心がけましょう。

2.6 笑顔を忘れない

笑顔は相手に好印象を与え、リラックスした雰囲気を作ります。

2.7 練習を繰り返す

事前に何度も練習することで、自信を持ってプレゼンに臨めます。家族や友人に聞いてもらったり、動画を撮影して確認したりするのも良いでしょう。プレゼン練習会に参加するのも効果的です。

これらのテクニックを意識することで、プレゼン初心者から脱却し、自信を持ってプレゼンできるようになるでしょう。


3. 上級者への道!ワンランク上のプレゼン術

さらにプレゼンをブラッシュアップしたい方は、以下のポイントを意識してみましょう。

3.1 ストーリーで魅せる

データや情報を羅列するだけでなく、ストーリーで顧客の課題が解決できた姿を語るプレゼンを心がけましょう。

  • 具体例
    製品やサービスがどのように顧客の課題を解決し、どのような未来をもたらすのかを、具体的なエピソードや事例を交えて語りましょう。

  • 感情に訴える
    ストーリーを通じて、顧客の感情に訴えかけることで、共感を得やすくなります。喜び、驚き、感動など、様々な感情を表現することを意識しましょう。

  • 構成
    ストーリーを語る際には、起承転結を意識し、分かりやすく興味深い構成にしましょう。

3.2 聴衆を惹きつける

  • 問いかけ
    「考えてみてください。もし~できたら?」「この課題が解決できたら…」などと投げかけ、少し考える時間を与えることで、顧客の関心を惹きつけ、思考を促すことができます。


  • 問いかけの後、10秒程度の「間」を置くことで、聴衆が考える時間を確保できます。

  • 変化
    声のトーンや話すスピード、ボディランゲージなどを変化させることで、聴衆を飽きさせないプレゼンを心がけましょう。

  • ユーモア
    適度なユーモアを取り入れることで、場を和ませ、親しみやすい雰囲気を作ることも効果的です。

3.3 聴衆とのインタラクション

質疑応答だけでなく、プレゼン中に聴衆に質問を投げかけたり、意見交換をしたりすることで、一体感を生み出すことができます。

  • 質問
    質問を投げかける際には、特定の人に指名するのではなく、「〇〇についてどう思われますか?」のように、全員に問いかけるようにすると、より多くの人が参加しやすくなります。

  • 意見交換
    グループワークやディスカッションを取り入れることで、聴衆同士の交流を促し、より深い理解と共感を育むことができます。

  • ツール
    オンラインホワイトボードやアンケートツールなどを活用することで、インタラクティブなプレゼンを実現することができます。

3.4 効果的な視覚資料

スライドのデザインやアニメーションを工夫し、聴衆の注意を引きつけましょう。

  • シンプル
    スライドは、簡潔で分かりやすいデザインを心がけましょう。

  • 視覚化
    グラフや図表、画像などを効果的に活用することで、情報を分かりやすく伝えましょう。

  • アニメーション
    アニメーションやトランジションを効果的に使用することで、プレゼンに動きを加え、聴衆の注意を引きつけましょう。

  • フォント
    読みやすいフォントを選び、文字のサイズや色にも気を配りましょう。

  • カラー
    使用する色は、3色程度に絞ると、まとまりのあるスライドになります。

3.5 プレゼン内容に最適な構成を選ぶ

  • 演繹法
    結論を先に述べる方法。結論を最初に提示することで、聴衆の関心を高め、メッセージを明確に伝えることができます。ビジネスシーンなど、結論を重視する場面で効果的です。

    • 例:「この製品を導入することで、御社の業務効率が10%向上し、コストを5%削減できます!」

  • 帰納法
    具体的な事例や根拠を積み重ねて、最後に結論を導き出す方法。ストーリー性を持たせることで、聴衆の共感を得やすく、納得感のあるプレゼンになります。新製品発表やアイデア提案など、聴衆に考えさせたい場面で効果的です。

    • 例:「ある企業では、このシステムを導入した結果、離職率が大幅に減少しました。 その他の企業では、顧客満足度が向上しました。このように、多くの企業で成果を上げているこのシステムは、御社にとっても大きなメリットをもたらすでしょう。」

これらのポイントを意識することで、聴衆を惹きつけ、記憶に残るプレゼンを実現できるでしょう。


まとめ:自信を持って、最高のプレゼンを届けよう!

このNoteでは、自信溢れるプレゼンを実現するためのボディランゲージとテクニックを紹介しました。

  1. ボディランゲージ
    「The Box」「Holding the Ball」「Pyramid Hands」「Wide Stance」「Palms Up」「Palms Down」の6つのボディランゲージを効果的に使うことで、自信や信頼感を与え、聴衆を惹きつけることができます。

  2. 初心者向けテクニック
    原稿ではなくキーワードをメモすること、顧客のニーズを把握すること、視線を意識すること、ゆっくりと話をすること、キーパーソンを意識すること、笑顔を忘れないこと、練習を繰り返すことが重要です。

  3. 上級者向けテクニック
    ストーリーで魅せること、聴衆を惹きつけること、聴衆とのインタラクションを大切にすること、効果的な視覚資料を使うこと、プレゼン内容に最適な構成を選ぶことが重要です。

プレゼンは、練習すればするほど上達します。そして、上達するほど自信がつき、聴衆を惹きつけるプレゼンができるようになります。プレゼンのリハーサルは自信につながるので、慣れるまでは必ず行いましょう。

このNoteで紹介した内容を参考に、自信を持って、最高のプレゼンを届けてください。

プレゼンは、あなたの想いを伝えるためのパワフルなツールです。

あなたが、継続的な学習と実践を通してプレゼン力を高め、聴衆を魅了するプレゼンターになることを願っています!

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。


プレゼンをより効果的に行うために、以下のNoteも是非お読みください。
参考になると思います。

  • 自社製品/サービスのブランディングとは何か

  • ブランディングした自社製品/サービスの語り方

  • どのように自社製品/サービスをブランディングすればよいのか


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広瀬 潔(HBR Advisory Council Member)
いつも読んでいただき、ありがとうございます。この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。ご支援は、より良い記事作成のために活用させていただきます。