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組織の3要素とは 〜組織づくりの大原則〜

「組織の3要素」という言葉は聞いたことはありますか?

組織を仕組み化する中で「組織の3要素」はとても重要な要素であり、組織における有効なチェック項目にもなります。

これはアメリカの経営学者であるチェスター・バーナードさんが提唱した、組織が成立するための3つの条件です。

ちなみにバーナードさんは、経営学者であると共に、約20年間電話会社の社長をされていた方です。


はじめに

「集団とは人が集まっただけであり、組織とはこの3要素がそろうことで成立する」とすると、それぞれの言葉の定義も明確になります。

それでは、組織の3要素とは何か?

ズバリこちらです。

 ①共通目的(組織目的)
 ②協働意欲(貢献意欲)
③コミュニケーション

1つ1つ補足を交え、ご紹介します。

①共通目的(組織目的)

私の会社は、〇〇と言う目的があります。
私の部署は、〇〇と言う目的があります。
私のチームは、〇〇と言う目的があります。

社員全員もしくはチーム全員が同じ答えを言え、上記の◯◯に同じ言葉が入ることが理想です。

しかし、なかなかそうはいかないのも現実です。

そのため、組織では様々な仕組みづくりが必要になります。

②協働意欲(貢献意欲)

はじめに、協働意欲(貢献意欲)が高いということは、ただ意欲(モチベーション)が高いということではありません。

自分のテンションが高ければいいということではありません。

協働意欲(貢献意欲)とは、わかりやすくいえば助け合おうとする意欲です。

各自が全社の視点を持ち、部門の枠を超えて、「何か手伝うことはある?」と関心を持って声をかけていますか?
チームで困っている人がいたら、「どうしたの?」と関心を持って声をかけていますか?
新しく入った社員に、積極的に「元気?問題ないかな?」と関心を持って声をかけていますか?

このような日常の積極的な姿勢が、助け合う風土づくりを構築し、組織の土台が形成されていきます。

③コミュニケーション

組織において、とても重要な言葉です。

相手のことを知っているだけで、かける言葉が変わります。

かける言葉が変わると、今まで以上に相手を助け、勇気づけることが可能になります。

その根底にあるのがコミュニケーションです。

コミュニケーションには量と質があります。

まずできることは量です。

そして最も簡単なことが挨拶です。

挨拶を意識するだけでも、組織におけるコミュニケーションは変わってきます。

スポーツの事例

スポーツチームは共通目的(組織目的)をつくりやすいものです。

なぜならば・・・ほとんどのチームは勝利を目指して、試合に臨むからです。

「よーし今日は負けるぞ〜」って力を合わせて頑張るチームは、ほとんどないですからね(笑)

さらに目の前の勝利のためという目的だけでなく、その勝利の先に目的を持っているチームは、底力が違うかもしれません。

その一方で、一般的な企業では、共通目的(組織目的)を浸透させることが簡単ではありません。

なぜならば、スポーツチームのように、

説明なく共有できる目的が見えにくいからです。

リーダーの役割

この共通目的(組織目的)の設定は、経営者をはじめとしたリーダーの重要な役割になります。

協働意欲(貢献意欲)は、その時だけ意識しても醸成しにくいものです。

普段から、相手の立場に立って考えられるような、組織の仕組みづくりが必要になります。

そしてその仕組みづくりの根底にあるのが、個人の習慣です。

良い習慣を身につけている人は、成長します。

だから、その個人個人の良い習慣づくりをサポートすることが、組織の仕組みづくりに繋がります。

そして、コミュニケーションを活性化させる貴重な場面が、ミーティングになります。

ミーティングの量や質も様々であり、そこがリーダーの力の見せ所かもしれません。

このように・・・。

組織の仕組みづくりにおいて

「組織の3要素」はとても重要な要素であり

組織における有効なチェック項目になります。

もし自分が所属する組織やチームにおいて何か疑問や問題を感じた時には、この「組織の3要素」をチェックするだけで、組織の課題が明確になります。

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