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中国語発音のメカニズムが分かれば!ピンインの本当がわかる!

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ピンインのメカニズムを掘り下げました!ローマ字と同じように思っていますと、何を身に付けるかが分からずにトレーニングをしているようなものです。子音・母音・声調のポイントをしっかりつ… もっと読む
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ピンイン教本-1 ローマ字読みから抜け出せないのが訛りの原因です! 

中国語は発音が重要!ローマ字読みから抜け出せていないのが発音が悪い大きな原因です! ピンインとローマ字はそっくりです。でもそれが落とし穴です。 中国語と日本語見た目そっくりの兄弟!構造が「子音+母音」という並びかたで、アルファベットですから馴染みがあって分かり易いですね。でも学び始めると戸惑うことが多々あります。 例えば、再见 Zàijiàn 日本語耳では ザイ  ジェン と聞こえます。 なぜそう聞こえるのでしょうか。その時の、頭の中でピンインはこのようになっていませ

中国語!声調良ければ!ほとんど通じる!日本人に最適の声調簡便練習法ー1        

現地で通じる!中国語・シリーズは「中国方式!ピンイン レッスン」と「構文!簡単レッスン」の二つを計画しています。一般的な視点をちょっと変えて、より効果的でかつ簡単なレッスンを提案します。 北京大学お勧めの効果的な声調練習方法mā・ má・ mǎ・ mà  の声調練習は初めて中国語を学ぶ際に行われます。それほど難しくはないのですが、声調でつまづく人は結構多いのです。 声調がマスターしにくいのは日本語とのトーンの違いに原因があります。その原因を知って、最初に克服しなければ、い

二・三声のメカニズムが分かれば克服できる!                ピンイン教本-3 日本人の苦手な二・三声!原因と克服。

各声調の特徴、そして日本人の苦手な二声・三声、その原因とどこを克服すべきかに焦点を当てました。 ■ 要点                              各声調のポイント・単音節での声調、動画から学ぼう!                                一声(高・gao1)➤高く平ら!伸ばしすぎに注意、他                               二声と三声が間違いやすい原因は?転換点。               一音節での声調練

ローマ字とは違うピンイン!     ピンイン教本-4 どこにどう注意を払えば良いのか!

ピンインもローマ字読みも子音が先にあって、つづく母音と組み合わせて表記します。でも単母音しかないローマ字と複合母音のあるピンインでは、ときに全く同じアルファベットの綴りでありながら、発音の仕方が違う場合があります。 子音・母音の区切り目がローマ字とピンインでは違うのですが,アルファベットの綴りが全く同じ単語の場合、日本語の区切りで発音してしまいますと、日本語訛りになってしまいます。 ローマ字読みの影響に注意をしよう!ローマ字読みの影響で、中国語の発音が日本語訛りになってい

日本人の苦手な2声×3声の2音節声調!  ピンイン教本-5 これを克服しなければ声調は克服できない! なぜ?

中国語単語の中で、二声・三声の組み合わせは頻出単語です。日本人にとってこの苦手な組み合わせをマスターすれば、声調はもう8割OKです! 🔳 二音節声調【実践】での要点                   二音節発音の原則:2音節目の声調を強調する                      二声×三声、三声×二声の2音節をマスターすれば8割OK、徹底マスター 前回では二音節トレーニングに入る前に知っておくべきこと、また準備としてすべきことを取り上げました。知っておくべきポイン

ピンインはローマ字のようなタイプの記号ではありません!ピンイン教本-6  だから腑に落ちなかったのです!

このピンイン教本では、ピンインの音の仕組みと発声の仕方に焦点を当てて、日本語発声との違いを知ることで、どこに注意を払って練習をすればピンインの発音を効果的に習得できるようになるか?をテーマにしています。 さて、今日の記事は次の問題からスタートします。 日本語の「す」はSuだけです。中国はSuとSiで表記される二つの「ス」があります。日本語とどこが違うのでしょうか? こんなものだと思ってピンインの練習をしていたと思いますが、ちょっと立ち止まって考えてみますと、日本人の感覚

母音のメカニズムが分かれば、複合母音も難しくない!           ピンイン教本-7 子音に合わせて柔軟に変化する中国語の母音!

i なのに「ウ」で発音(Si)、単母音では難しい発音の「e」が複合母音の「ei」では「エ」で良かった、などピンインの母音の記号は訳が分からないと感じる人がいると思います。前回は「Si」で、その原因の一つを下記のように見定めることができました。 分かり易い言い方では「聞こえる音の記号というよりは、言い方の記号」という特性のせいではないか、という見方です。 母音の記号「i」の口の形をしていれば「イ」と言うことも「ウ」と言うこともできる。ですので下記の図のような日本語ではありえ

この違いが分かれば、もうピンインは苦手ではなくなる!          ピンイン教本-8 子音優先の中国語!母音優先の日本語。

中国語の母音は子音に合わせて、微妙にまた柔軟に変化しました。日本語の母音は固定して変化しません。ピンインも日本のローマ字も「子音+母音」という構造は一緒ですが、発音の特徴は全く違います。 日本語は母音で構え、子音と一体化して音声化します。つまり音を出すときあ行の発音であれば「あ・か・さ・た…」のように、母音のフォーム(口の形)は崩さずに発音します。 「開く」の日本語音読みは「かい/Kai」で、中国語では「开/kāi」です。アルファベット表記は同じです。しかし発音は違います

日本語との違いをイメージでとらえましょう!ピンイン教本-9 そうすればピンインの構造図がスッキリ分かります!

空港の中国語アナウンスはメロディーが流れているようなイメージがありませんか?中国語の本質ってあれではないかと思います。日本語のアナウンスも優しく、滑らかではあっても、メロディアスだというイメージではないですね。 それである日本人の女性講師が中国語はバイオリン、日本語はピアノに例えていました。四声をバイオリンのように「滑らかに」という提案ですが、中国語らしさの特徴をいかにも女子らしい感性で表現しています。 中国語の子音と母音は二人のペアダンス中国語は声母(子音)と介母と韻母

子音優先とは?なぜ複合母音があるのか? ピンイン教本-10 ネイティブの発音の実体がつかめます! 

ネイティブの発音の実体がつかめれば、ピンインマスターの頂上はもうすぐです。理論が入りますが、これを理解すればあなたの発音は、後は練習次第でネイティブレベルです。前回の単母音での発音に加え今回は複合母音を更に詳しく取り上げます。 複合母音ではどの母音が重要か?日本語は単母音だけなのになぜ中国語では複合母音があるのか? 日本語では音節とは別に「拍」があります。 拍はリズム上の単位のことです。「モーラ(mora)」ともいわれます。拍手の拍ですから、手をパンと叩くあのリズムと理

子音のフォームが曖昧だとこんなミスが生じます! ピンイン教本-11  日本人は子音の発音が苦手です!なぜ?

パンダのシャンシャン(香香)の話題を、杉山外務次官についての質問と勘違いした、あの冷静な華報道官が、間違いに気づいて思いっきり弾けて笑う顔がなんともチャーミングで、結構大きく報道されたシャンシャン事件。中国語を学ぶものにとっては、日本人がうっかり言い間違えやすい発音の原因に注意を向ける良い好材料でした。 その注意点は子音の発音にあります。 まずはニュースをご覧ください。 シャンシャン事件日本人の記者は英語で質問をしています。英語のなかで「香香」を発音しましたのでちょっと

子音の発音が「标准!」を決める!    ピンイン教本-12  なぜ?日本人は子音の発音が崩れるのか?

通じる中国語を話したいなら、母音を大きな声で発音しましょう!「你的发音很好听懂。あなたの発音は聞きやすいです」と褒めてもらえるでしょう。 訛りのないスタンダードな中国語発音になりたいなら、子音を正しく発音しましょう!そうすれば「标准/biāozhǔn」と褒められます。「你的发音很标准」はあなたの発音は正しいですという意味です。 以前中国人の友人に発音の確認をお願いしたことがあります。このようなラインが帰ってきました。「我觉得你的朗读越来越好,发音很标准,速度也很快,越来越