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Zoom遠隔授業セミナーを3度開催して発見した6つのこと

2週間に渡り、Zoom遠隔授業セミナーを開催し、延べ80名の教育関係者のみなさまにご参加いただきました。

いつもイベント企画に関しては、2~4日前にイベントページを作成し、集客もSNSで2度ほどシェアするくらいですが、毎度30名程度の参加者があります。

今日は、Zoom遠隔授業セミナーについて開催してよかったこと、気づいたことについてまとめていきたいと思います。

Zoom遠隔授業セミナーを開催してよかったこと

①オンライン学習への関心の高さ
②不安を取り除ける
③自粛状況において同じ悩みや境遇を持つ人と話す嬉しさを実感する

①オンライン学習への関心はとても高い!

まず、「オンライン学習への関心の高さ」ですが、こちらは上述で書いた通りです。最近では、オンライン授業を授業としてカウントされるなど、自治体によってはそのような話があったりします。そのニュースを受けて、焦っている先生や学校が未だ多いのではないでしょうか。

GW明けも本当に学校は再開するのか。このまま延期して、休校が続けば、また何もできなくなるのか。このような不安や焦りから気がきではないかもしれません。

②Zoom初心者が安心できる場所の提供

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2つ目の「不安を取り除ける」ところについては、やはりZoomやMeetなどのビデオ通話ツールを初めて使う方にとっては、"生徒からの画面はどのように見えているのか。""ブレイクアウトルームってどんな感じ"など、ぶっつけ本番でやるよりもまずはこのようなセミナーを通して体験することによってい、一定の評価をいただいております。使い方や想定されるリスクやトラブルを事前に知っておくことは必要です。

③同じ境遇の人と話すのは楽しい!

最近は、緊急事態宣言が発令され、外出自粛を強いられている中で、一人になる時間が増えていると思います。オンラインとはいえ、いろんな方々と思いや不安を共有すること、そして授業体験をすること、は私も含めて感情が動かされます。やはり人と顔をみて話す。ということは非常に重要だと改めて感じました。

ここに、学びにおいては一緒に頑張れる先生や人の存在の必要性を感じました。

気づいたこと・危険だと思うこと

①一律化するのは難しい
②情報格差の広がりがもたらす日本教育への影響
③今、必要な学びとは

①Zoomの活用方法は十人十色

Zoom遠隔授業セミナーに参加される方々は、小・中・高・大の先生、教育関係の人、塾の先生など様々なセクターの方がご参加されます。もちろん教科もバラバラです。そのような状況下で、同じZoomというビデオ通話ツールを使っていますが、もちろん使い方は対象者や教科によって利用すべき機能や活用方法は異なります。ある程度のパターンに分けて活用方法は分けられるものの、一律化するのは難しいと感じました。

そして、大事なのは、「Zoomを使って何を実現したいか。」です。
今まで学校で提供してきた授業を同じ形式でZoomでやるのか。それとも、Zoomでできることを理解、価値を理解し、その上で、生徒にどう授業を提供するのか。個人的には後者の考えのほうが強いですが、究極的には、生徒がその手段によって学習にどう影響するのか、ということです。その辺りは、セミナーを通しながら感じていただけるような工夫をしています。

②今の頑張りが日本教育を前に進める

今回の休校措置を受けて、この期間がある意味今後の日本教育の行く末を決めてしまうほど重要な期間なんじゃないのかなと思っています。この時期に休校だから諦めて何もしないのか。それともオンラインなどあらゆるツールを活用して、必死に考え、行動するのか。

Zoom遠隔授業セミナーに参加する先生の皆様については、どうにかしたい。という意思をアンケートやセミナー中の質問コーナーを通じて感じていますが、一方でまだまだリーチできていない先生やまだまだ感度が高くない先生もいます。オンライン学習の実現は一朝一夕では成し遂げられません。少しずつ初歩的なところから積み上げていくしかありません。それを今から積み上げていく先生。何もせずにじっとしている先生とでは、情報格差が顕著に現れ、そして学習効果についても大きく影響すると思っています。

少しでも多くの先生に伝えたいし、セミナー自体が認知されればと強く思います。

③改めて、学びを提供するとは何かを考える

今、必要な学びとは。についてですが、やはりZoomの遠隔授業は単なる通常授業のオンライン化ではないと思っています。シンプルに、「その場にみんながいるか」「オンライン上で独立した個人同士が繋がっているか」の違いはとてつもなく大きいです。

もちろんどちらがいいということはありません。どちらにも良さがあるし、課題もあります。

では、その中で良さを最大化する方法は何か。

そもそも、良さ=一般的にいい、ではなく、良さ=先生が教科や担任として提供しなければならない学びの質、でなければなりません。

何が言いたいのかというと、一見Zoomの機能で不便だと感じる機能も、その不便さを利用して、生徒に苦労を与えた結果、先生が望む生徒のアウトプットに繋がる、のであれば、それは「良い」ということです。

ですので、単純に通常授業をそのままオンライン化すればいい。というのはとても危険な考え方だと思います。

総括&今後について

私の役割は、今まで私が培ってきた経験や調べた情報を多くの人に知ってもらい、皆様の手札の一つに加わる何かを提供すること、だと考えています。ですので、今後も、セミナーを開催していきます。少しでもみなさんに素材を提供したい。そう思っています。

また、今後はZoomの導入に関する遠隔授業の手引き、以外にも教科に寄せたZoom遠隔授業セミナーやZoom以外のICTサービスを活用した事例紹介等も積極的に開催していこうと思います。

私は、教員ではありません。最前線に頑張っている先生は本当にすごいです。ただ教育にかける想いはは同じです。私にできることを、本当にこのような状況下で頑張っている先生のみなさまを周りからサポートしていきたい。また、逆も然りで、我々のようなセクターにいる人間や出版会社やICTサービスを提供しているコンテンツプロバイダーにもサポートしてもらいたい。

こうやってお互いが連携を深めることで、今後の日本教育はより良いものになっていくと確信しています。

まだまだ勉強したいことがたくさんあります。みなさんと一緒に気づきや経験をシェアしながら、乗り越えていきたいと思います。そして、それこそが教育なのではないかなと思います。

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