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英検5級でシンガポールのローカル新体操クラブ🤸に入った娘の話

こんにちは。EDUBALアンバサダーのSanaeです。シンガポールから本帰国して早くも3年が過ぎようとしていますが、家族の会話には「シンガポール」というワードが頻繁に出ますし、東京観光にやって来るシンガポール人のママ友達とはWhatsAppのやりとりが続いています。

5歳から新体操のクラブチームで週5回は体育館に通っていた次女がシンガポール滞在中にも新体操を続けることに…
今回はそんな次女のお話です。

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母はむちゃくちゃローカル志向

ヴィヴィッドカラーで元気が出るローカルのマーケット

次女が渡星したのは小学校4年生の時。幼稚園の時から続けていた新体操をシンガポールでもやってみたいということで、"Go Local & Viva Local"の私は、日系のクラブに目もくれず、渡航前からローカルのクラブを検索しまくっていました😆
シンガポールに元オリンピックメダリストのロシア人コーチのクラブがあることを知った時には日本のコーチ陣も大興奮しましたが、結局、シンガポールの住まいからアクセスの良いクラブのトライアルを経て、日本人が一人もいない98%シンガポーリアンのクラブに入部することに!

英語はできないけど自信はたっぷり

渡星時の次女の英語力は英検5級レベル。日本では、ゆる〜っと英語に触れさせてはいましたが、日本人学校の英語クラスは14段階の最下位(転入生はだいたいここからスタート)。英語であいさつと簡単な自己紹介ができる程度でした。

そんな次女が迎えた新体操クラブのレッスン初日。
本人は緊張MAXで顔面蒼白、唇も乾燥していました。横にいる私もドキドキと静かな興奮で脇汗かいていたなあ(笑)。

日本から持ってきたクタクタのシューズを取り出して、いつもより時間をかけてゆっくりと支度をしていると、若くて明るいコーチが笑顔で近づいてきて、
"Hi!! How are you? The girls are so excited to meeting you!!! Come on!!"
と声をかけてくれました。
すでにワイワイガヤガヤしているシンガポーリアンの女子たちの輪に恐る恐る近づいていく娘の後ろ姿は、いつもより小さく見えました。

みんなの前で何やら自己紹介をしている様子。
早くもリングにタオルを投げたくなる私をよそに、準備体操やストレッチが始まります。もちろんコーチの指導は全て英語+シンガポール訛りのシングリッシュが飛び交います。
きっと全然理解できていない・・・はずなのですが、これが不思議なものでそれなりにやれている!!!
国や言語が違っても、同じ新体操という競技ですから、基本的にこれまで日本でやってきたことと同じなので、キャッチアップできたのだと思います。

スポーツってすごいですね。

厳しいながらも生徒を委縮させない、日本とは違うコーチングスタイル。右は笑顔で戻ってきた初日の娘

レッスンが終わって汗だくの娘は笑顔。
どうだった?と尋ねると、
「めっちゃ楽しかった。ここでやっていけるわ!」と即答。
そこに、英語の壁は全く感じられないようでした。

ありがとう!体操王国NIPPON

その後も、本当に楽しく新体操を続けられたのは、チームメイトたちが温かく娘を迎え入れてくれたから。シンガポールの街中で日本人の存在は決して珍しくないのですが、ローカルの子供たちが日本人と密に触れ合う機会はほぼないので、希少価値が高かったようです(笑)。
それに加えて、新体操や体操という競技ではアジア、いや世界の中で日本のレベルは群を抜いて高いので、「日本への憧れ」がとっても強いことを感じました。

カラフルな種具はどれも日本ブランド

体操、ダンス、バレエなどの習い事をされている方なら分かるはず。
チャコットのウェアや舞台メイクは超一流品。
原宿駅前のSASAKIのお店はシンガポーリアンにとっても聖地です。
フープ、リボン、ボール、クラブ、シューズもスパッツも普段身につけているものすべてが日本ブランドの彼女たちにとって、日本という国は特別なものだったのです。

ホント、ありがとう!体操王国NIPPON!!!

私を支えてくれたママ友・パパ友との絆

シンガポーリアンは子育て熱心。
社会で男女の地位が本当にイコールなので、ほとんどのママ達が仕事をしていて家事はヘルパーさんにお任せ。子供の習い事は送迎から身支度まで、父親も母親も等しく面倒をみます。
日本では新体操の練習に親は見学も口出しも一切禁止されていましたが、シンガポールは超オープン。クラブ専用のスタジオ(カーペット敷きの恵まれた環境でした)の横手で、親たちはいつも自由にお喋りタイム(笑)。

土日のレッスンは親たちで大賑わい

週2~4回レッスンに通っていたので、私にも沢山友達ができました。
大きな大会に向けてのレッスンはシンガポール各地のスタジオを行脚したり、海外の国際大会に遠征することもあり、朝から晩までハプニングも共に乗り越えた同志のような絆がうまれました。
我が家とは全く釣り合いが取れないハイクラスな家庭ばかりでしたが💦、お誕生日会やホームパーティに呼んでもらったり、家族ぐるみのお付き合いができる友人に恵まれたのも、娘が繋いでくれたご縁だったなあ・・・。感謝!

娘たちの大きな大会を終えてパパママで乾杯!

日本ではあり得ないメダルの山

シンガポール駐在の3年間、はじめの2年間は新体操、最後の1年は同じクラブのジャズダンスに移行して本帰国の直前まで踊り続けた次女。
日本では絶対にできない貴重な経験が沢山ありました。

国際大会で香港へ遠征、リボン種目で金メダルをゲット!

日本のクラブでは決して高いレベルにいなかった娘ですが、シンガポールではそこそこの地位をキープできたことが娘にとっては本当にラッキーでした。また、シンガポールの大会システムが日本とは違っていて、学年別、レベル別で表彰されるんです。なので、ほとんどの参加者がなにかしらメダルを貰えるハッピーなルール
お陰様で大会ごとにメダルの山、ザックザク(笑)
ピリピリした大会であっても、最後には笑顔で帰れるのって大事ですよね~。特に小中学生の習い事は楽しく自己肯定感があがる仕組みを大人がデザインしてあげるべきだと思います!

3年間で獲得したメダルは20個以上!

こんなに幸せな新体操&ダンスの日々にも、いつしか別れを告げなければいけないのが駐在ファミリーの悲しいところ。
何度も何度もフェアウェルパーティーを開いてもらい、何度も何度も涙のお別れをして、次女の8年に渡るダンス人生は一旦幕を閉じました。

左/コロナ禍で家族以外の人との接触が制限される中で開いてくれたお別れ会
右/娘とハグするために防護服を用意してくれたコーチとの一枚

実のところ、最後までチームメイトとの英語での会話は口が重かった次女でしたが、細かな振り付けの指示は全て理解し、コーチとの会話は問題なくできるレベルまでになっていました。初めの頃はスマホのGoogle翻訳で「膝が痛いです」と伝えていたことも笑い話にできるくらい、大きく成長したなと娘を誇らしく思います!

はじめての海外赴任では、現地のクラブや習い事に挑戦するのはハードルが高いと思われるかもしれませんが、スポーツでなくても何かお子さんが熱中できるもの、好きなものがあれば、きっと言葉の壁は乗り越えられるはず!
是非、チャレンジしてみてください!!
※シンガポールで新体操、ダンスをローカルクラブで習ってみたいなと思われる方はアンバサダーSanae(info.edubalmore@gmail.com)までご連絡ください!素敵なコーチをご紹介します~