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日本人学校vsインター校【次女の後悔】

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こんにちは。EDUBALアンバサダーのSanaeです。
今回は、シンガポール3年間の赴任生活の間に日本人学校インター校の両方に通った次女の話をしたいと思います。

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日本人学校 vs インター校

日本人学校が比較的多くあるアジア圏では、日本人学校とインター校という「海外での学校選択」に頭を悩ませる親御さんも多いのではないでしょうか?
私もその1人で、小学校4年と6年を帯同しての海外赴任だった我が家は渡航前から随分と悩みました。特に次女は国語があまり得意な子ではなかったので、英語に全振りすることへの抵抗もあったし、夫の会社はインター校の学費補助がないことも大きな悩みの種でした。
当時、勤めていた大学(事務職)で日本語教育の教授に相談した話はまた別の機会に語ります。

始めの2年は日本人学校へ

常夏のシンガポールで踊るソーラン節

沢山の葛藤を経て出した結論は、本人たちの意見も尊重して、長女はインター校へ(実際は1学期間のみ慣らしで日本人学校に通いました)。次女は日本人学校へ行くことに!

シンガポールの日本人学校は本当に素晴らしかった

若い先生が多くてモチベーションも高い!ほぼ毎日ある英語授業は10クラス以上にレベル別で分けられていて、1クラス10人以内の少人数制。ネイティブ教員も多数。体育は英語イマージョンで指導。シンガポール文化に触れる機会も沢山あって、マレー語でシンガポール国歌を毎日のように歌っていました。

まさに、現地と日本の教育を最適な配分で受けられる良質な環境がありました。

そしてこれは世界中の日本人学校に共通していえることだと思いますが、転出入が頻繁な学校なので生徒たちがみんな温かい「ウェルカムムード」で転校生を受け入れてくれるんです。自分もそうされたから、人にもやってあげられる良い循環があるんでしょうね。南国の気候も手伝って、生徒も先生も弾けるような笑顔で過ごしていました。そんな学校楽しいに決まってる!次女は1日も休むことなく学校へ通い、お友達にも恵まれていました。

インター校に行ってみる?【100%誘導】

あっという間にシンガポール生活も2年が過ぎ、いよいよ本帰国まであと1年か?という時期に差し掛かった頃、家族会議を開きました。今でも忘れない、寝室のダブルベッドに家族4人あぐらをかいて座り、私が次女(小5)に問いかけた言葉。
「インター校に行ってみる?」
前述したように、日本人学校は素晴らしかった。でも、私の中でいつも葛藤があったのも事実。どんどん英語力が伸びて、多国籍な友達と”海外でしかできない学校生活”を送っている長女を見ていると、次女にも同じような経験をさせてあげたいなと思う日々。そして我が家は同性の姉妹なので、良くも悪くも平等にチャンスを与えなきゃなと思っていました。本帰国した時に次女が姉の英語力を羨んで「なんで私は?」とも言い兼ねない。これは母親の勘(笑)。

それまで「インター校って怖そう」と尻込みしていた次女に、半ば強引にインター校への転校を薦めました。ある意味コンフォートゾーンにいた次女は「日本の学校で卒業式をしたことがないお姉ちゃんのためにも私が!」なんて叫んでいたような・・・(笑)。
あまり子供に強制をしない我が家ですが、この時は夫と二人でえいっと背中を押した日でした。

She is mentally very strong!!

インター校のグループワークの様子(真ん中が次女)

そんなこんなで、小学6年にあがるタイミングで姉が通うインター校に転校した次女。あの時の葛藤はなんだったの?っていうくらいの馴染みようで、時には姉より逞しい姿も見せる程に。忘れもしないのは、初めての先生との面談で「日本人の生徒はシャイな子が多いんだけど、She is mentally very strong!!」と言われたこと。これって誉め言葉?と若干躊躇しましたが、心の中ではガッツポーズ。よし、ここでも次女はきっと大丈夫!そう思えた瞬間でした。

姉妹が通ったインター校のInternational Dayパレードは圧巻

娘たちが通ったインター校は、70か国以上のナショナリティーが集う学校。そこにいるだけで、ダイバーシティ(笑)。もう、「君の国籍は?」なんて子供同士では誰も聞かないくらいです。次女は授業の板書を書き写すだけで必死の毎日。溜まった課題を夜中まで一緒に(いやほとんど私が)やって出したこともありました。
いろんな意味で色濃いインター校生活の終盤はコロナ渦に突入して、1年と少しで幕を閉じました。

「帰国子女」になって次女が感じていること

本帰国後は、地元の公立中学に戻った次女。帰国子女が珍しい存在ではなく、インドネシアやアメリカ、フランスなどから帰国した生徒がいる学校でしたが、次女にとっては自分が帰国子女であることがひとつのアイデンティティになっていたようです。他の成績に比べて英語が一番得意だったり、超ホットなK-POPアイドルの話題になれば、インター校時代の韓国人の友達に仕込まれた推し活が生かされる!

そして、英語優遇ありの帰国生入試で高校受験を終えた日にこう呟きました。
「ママ、私をインター校に行かせてくれてありがとう。でも、もっと長く行きたかった。できれば初めからインター校が良かったわ。」と。

そうか、そうなのか、そうだったのか・・・。

もう一度、日本人学校かインター校かで悩んでいたあの日に戻れるなら、私たちはどんな選択をするだろうか??

そして、今、次女は高校で1年間の交換留学を計画しています。
今度は200%自分の意志で、自分の選択で!!
母は応援してるよ~

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次女の帰国高校受験の話はこちらから👇ご覧いただけます。

https://note.com/edubalmoreplus/n/naba65426539f