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仕事を増やしたいライターは、立ち止まって仕事を選ぼう

こんにちは。エディマート代表の鬼頭です。

フリーのライターを経て編プロの経営者となった私が、自らの経験から体感した「こうしたら、仕事が増えた!」について、僭越ながら記事にまとめさせていただいています。

ライターといえば文章力が問われがちですが、私はそれ以上に「人間力」「適応力」「編集力」が必要だと思っています。

今回の記事では「適応力」を高めるためのメソッド、「仕事を選ぶ」ことについてまとめてみます。

1.ライターは何にでも適応すればいいわけではない

どのような状況下でもお客様の課題・オーダーを理解し、適切な文章を執筆するには、「適応力」が欠かせません。

私の持論は、ひとつの業界・お客様・案件に固執することは、ライターとして生きていく上でリスクが高いため、「適応力」を身に着けて、世の中の流れに順応したキャリアを形成していくべきというものです。

ここで注意していただきたいのが、「適応力を高める」のは「なんでも屋になる」とは違うということ。あれもこれも「やります」と前向きな姿勢はすばらしいですが、受注の基準は設けておいたほうがよいと思います。

そうでないと、ただ仕事量に忙殺されてしまい、結果的に仕事に穴を開けたり、他のライターに簡単にスイッチされたりするのがオチです。

当社も過去、WEBコンテンツがSEO偏重だった頃に、コラム記事を1000本以上も受注したことがあります。売上には貢献しましたが、社内外が疲弊し、あとに残ったのは「なんとか納めた」という達成感のみ。とくに会社のバージョンアップにつながらず、現在そのクライアントとは付き合いがありません。

そう、当社もWEBコンテンツ強化、売上アップにとらわれてしまい、「なんでも屋」になりかけたのです。この苦い経験のあと、あらためて当社がやるべきコンテンツを見つめ直したからこそ、今があります。

2.適応力を高めるために仕事の基準を設けよう

先ほど、なんでも屋にならないよう、受注の基準を決めましょうと書きました。それでは「基準」にはどんなものがあるのでしょうか?

・ギャランティ…文字単価◯円以下は受けない、など
・納期…最低でも中1日の納期をいただく、など
・テーマ…公序良俗に反する内容は書かない、など
・対応範囲…撮影対応は行わない、資料書きは受けない、など

こんなところでしょうか。

上記基準を設けて受注可否をしていけば、なんでも屋にはならないでしょう。しかし実際のところ、こういった基準を守り切るのは難しいかもしれません。お世話になっているクライアントに、「この仕事は予算が厳しくて。でも◯◯さんしか頼れないので」と言われたら、ギャランティの基準は崩れていきます。

受注基準はあってしかるべきですが、ガチガチにすると「使いづらいライター」の烙印を押されてしまいます。基準を設けながらも、ある程度のバッファはもたせておいたほうがよいと私は思います。

実は私は、上記よりも大切にすべき基準があると思っています。詳しくは次で紹介するので、しっかりと読み込んでくださいね!

3.フィードバックのある仕事こそ、自身のために選ぶべき

ここから大切な話をしますね。

受注の基準として、ぜひ意識していただきたいのが、「フィードバック」の有無です。もしかすると「共創」とも言いかえられるかもしれません。

私もライティングの仕事を現役でしていますので、納品したものがすぐに手離れとなる喜びはよくわかります。そして、たっぷりの朱書きが戻ってくる辛さも痛いほどわかります。

ただし、適応力を高める点においては、フィードバックが得られる仕事を絶対に選ぶべきです。納品後、何も連絡がなく請求書発行ができたとしても、その裏で発注者やクライアントがあなたの原稿を直していたとしたら……ライター側はなんの気づきも学びも得られませんよね。

私は発注者にもなるのでよくわかりますが、フィードバックをするのは、そのライターに期待をしているからでしょう。
次も同じライターに発注するために、修正意図を共有しておこう。もしくは、未確定要素が多いコンテンツで発注者側にも迷いがあるため、ライターに意見をもらいながらブラッシュアップをしよう──このように、フィードバックは「直せ!」というひと言では片付けられません。
ライターからすれば「面倒くさい」と思いがちですが、そこには発注者やクライアントと密に連携するチャンスが潜んでいるのです。

発注者やクライアントと密な関係を築き、共創をしていくことで自ずと適応力は高まるはず。短期的には手離れは悪い仕事が増えるかもしれませんが、中長期的には適応力が高まり、仕事の量が増え、単価も上がるという好循環になるはずです。

まさに、損して得取れですね!

以前の記事にも、違った角度で同じ内容をアップしているので合わせてお読みくださいね。


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