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過去・現在・未来の「自分を知る」

キャリア、という言葉を聞くと「仕事」をまず思い浮かべる人が多いのかもしれません。
もしかしたら「仕事をしていない自分には関係無い」と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。

「キャリア・ダイナミクス」(著・エドガー・H・シャイン、訳・二村敏子、三善勝代)という本の副題では、キャリアをこんな風に表現しています。

キャリアとは、生涯を通しての人間の生き方・表現である。

「キャリア・ダイナミクス」(著・エドガー・H・シャイン、訳・二村敏子、三善勝代)

キャリアは全ての人が生きるなかで携えるものです。

語源を紐解くと、馬車の車輪跡(轍)に由来する言葉で、人が生まれた時から今まで通ってきた道に残る自分の足跡のようなものです。自分を知る手掛かりになります。
例えば「好き/きらい」「得意/苦手」「思考や行動のパターン」といった、人やものごととの関わりを振り返り、意味づけするプロセスで自分を知ることができます。
それは今の自分が「過去の経験やその時の感情の積み重ね」によってつくられているから。

これまでの人生の中には、できれば今はそっとしておきたいものも含まれているかもしれません。
しかし「そっとしておきたい」気持ちも含めて今の自分を構成する大切な要素のひとつ。過去の経験で起こった事実は変わりませんが、その経験への意味づけは時間を重ねるごとに変容する可能性があります。

それは、わたしたちが日々考え行動し、新たなことを経験しながらアップデートを繰り返しているからです。
また、その積み重ねの先に未来の自分が形作られていきます。

ここでは、自分を知り、過去・現在・未来をつなぐ手帳活用法を提案したいと思います。

手帳をなぜ書くか

多くの人にとって、手帳の主な用途は「予定管理」ではないかと思います。
予定を書き込み、その予定が終了するとおしまい。
終わった過去は変えられないから放置しておく、というのはもったいないです。
ここに自分を知るヒントが詰まっているからです。
予定を管理する未来のためだけでなく「過去」と「現在」を書き留めて自分を知ること、そして「未来」の自分がどこへ進もうとしていて、どこへ進みたいかを確認するためのツールとしての活用法をお伝えしようと思います。

一緒に手帳を使いながら、自分の可能性を広げたり深めたりしてみませんか?

ここでは、なるべく特定のレイアウトデザインにこだわらない手帳の活用法を伝えたいと思います。なので、すでに手持ちの手帳や自分で選んだお気に入りの手帳で大丈夫です。
自分に合う手帳を使うのが一番。
それも自分の環境や心境の変化で、合う手帳が変化することもあります。

ぜひ自分の快適さを大切にしながら、この活用術も使っていただけたら嬉しいです。

ちなみに、わたしは自分の理想の手帳を形にした「365/pasos」という手帳を制作・販売しています。

もし、これから手帳選びをされる方は良かったら、ご検討ください。

サポートはフィールドワークや研究、社会実験の支えとして活用いたします。