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#002 DMOでPDCAサイクルを回すには?高校野球からの学び!

 DMOはワーキンググループを行ったり、プロモーション等の事業を実施する際に、PDCAサイクルを高速で回し、改善を図っていくことが重要である。ただ、重要だとわかっていても、私自身、振り返りをおろそかにしてしまうことがある。


高校野球

 私には高校2年生の硬式野球部に入っている息子がいる。公立高校だが、監督や顧問の先生が熱心で、毎週のように練習試合が組まれ、親・兄弟も試合観戦をすることができる。練習試合は実践感覚をつかむ貴重な場である。
 そして、野球部には、練習試合の後に、あるルーティーンがある。振り返りである。毎試合後、全選手が集まり、バッテリーや内野、外野のポジション別に分かれ、30分から1時間程度のミーティングをする。そこに指導者の姿はない。
 選手達は、それぞれ、試合で良かったこと、悪かったことをお互い言い合う。また、試合で緩慢なプレーやエラーがあれば、チームメイトから容赦なく厳しいフィードバックを受けることになる。息子によると、次の練習・試合では、この振り返りを意識しながら取り組んでいるようである。
 まさに、PDCAサイクルを回している。ミーティングが終わるまでは、私達、親もそれを待つ必要がある。以前は、早く終わらないかなと思うこともあったが、今は、時間を掛けて、ミーティングをやってほしいと考えている。選手達は、将来社会に出てからこの経験がいかに貴重なものであったか振り返る日が来るだろう。羨ましい。


DMO

 この野球部のPDCAサイクルを回す取組のポイントは、練習試合の後に、ミーティング(振り返り)をすることを、事前に、決めていたことだと思う。
 私は、先週、ワーキンググループを開催した直後に、DMOの事務局で振り返りをするスケジュールを入れた。ちょっとした実験である。その日は、他の仕事も立て込んでおり、リスケが頭をよぎったが、職場のMIcrosoft365で上司・同僚のスケジュールを確保していたこともあり、無事開催できた。
 率直に言って。振り返りは非常に有効であった。大きく3点上げたい。
 第一に、ワーキング直後に振り返りをしたことで、DMOの事務局職員の記憶が鮮明であり、活発な議論をすることができた。そのことにより、より深堀した課題発見につながったと思う。ワーキングの意見で多かったのは、DMOで取得したマーケティングデータを共有してしてほしいというもの。例えば、DMOのオウンドメディア等がどの地域の人から、どれくらい見られているか教えてほしいとの意見があったが、実際は、マンスリーレポートとして、毎月、共有しているものであった。ワーキングメンバーは、地域事業者の幹部クラス。経営の意思決定に関わる方に、DMOのマーケティングデータが届いていないことが浮き彫りとなった。DMOのボトルネックである。振り返りでは、私が、担当となり、早急に解消することを確認した。
 第二に、自分自身に対するフィードバックをもらう良い機会にもなった。当日の資料の説明を私が行ったが、上司から「KPIを意識して取組を進めることを重点的に説明した方が良いのでは。」との意見があった。次回に生かしたい。
 第三に、ワーキングの直後に、振り返りをすることで、課題解決に、すぐ着手できたことである。特に、DMOの立ち上げ期は、ワーキング委員の皆様の意見を反映しながら、高速で取組を実行することが重要である。 
 

まとめ

 PDCAサイクルを回すには、振り返りが重要だとわかっていても、なかなか実行するのは難しい。今回、スケジュールに無理やり「振り返り」を入力することで、高い確率で「振り返り」を実行できることを確認できた。これからも、ワーキングやセミナー、事業の振り返りの際は、スケジュールの入力の段階で、「振り返り」を入力したい。

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