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システム予算とユーザーとの距離感

どうも、エコアニです。昨晩は深夜3時までゲームをやってしまってバイオリズムが終わっている。

誰かと酒を飲んでいて深夜3時ならば、普通はできない深い話(または下世話な話)をできるのだが、一人で遊んでいると人としての厚みに繋がるようなものは得られない。

人間が一生のうちでする食事の回数は限られている。その限りある一回一回を何に費やすかは、積み上がると馬鹿にならない差になる。

今日はつらつらと日々の生活と仕事の気づきを綴ってゆこう。

予算がある親会社か、予算のない関連会社か

世の中の多くのサラリーマンは定年間近になると関連会社転籍して、待遇が下がるとともに残りわずかな社会人生活を穏やかに過ごすことになる。

稼ぎ頭のメイン企業は予算が沢山あり、関連会社は予算が少ない。じゃあ、メイン企業の方が良いかというとそうとも限らない。

私のシステム企画の仕事に引きつけて考えると、予算が沢山あるということは「システム予算をつけて仕事を効率化してゆこう」と考える。

システム化とは、「人の手助けをするアルゴリズムを作る」ということなのだが、システム化が進展すると補助するためのプログラムがどんどん膨れ上がり、ロジックを考える人間と手を動かすユーザーの距離はどんどん開いてゆく。

人間は一度楽を経験してしまうと、要求水準が上がる。「これぐらいは開発予算がついて当たり前」のような感覚になると、ロジックを考える人間への当たりは強くなる。

「予算がないから、そもそもシステム化なんてとんでもない」という状況では立場の違いがそこまで先鋭化せず、距離感の近い職場関係になる。

膨大な人を助けるロジックを考えるのも得難い経験だが、膝を突き合わせるような温かみある職場を好む人もいるだろう。

手作りが生み出す距離感

ちなみに、システム化が進んでいない職場では、ユーザーの手作りツール(EUC)が用いられることがある。

作った人間はヒーロー扱いとなり、ユーザーからダイレクトに感謝の言葉を受け取る。ある詳しい人が言っていたらしいが、EUCはユーザーとの距離感を縮める良いきっかけになるのだ。

ベテラン社員の人たちは、このような距離感の違い時代を経て、徐々に巨大化するシステムに直面するようになった。

一方、私たちのような最初から巨大システムを相手にする仕事をやっている人間は、自然とロジック偏重の言動になってしまいがちだ。

環境に適応した結果なんだからしょうがないのだが、机に向かって複雑な条件分岐を考えながら、「もし、もっとアナログな時代に生まれてたらどうなってたかなぁ」と思いを馳せたりする。

個人の名前から分離して成果物が一人歩きするのは、顔が見えない多くの人を救っている証拠だ。

肌を刺す寒さと共に、人の温かみと仕事の誇りに思いを馳せる日々である。

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