見出し画像

ECスペシャリストって何?ネットショップのスキルでレベル分け

最近業務の引き継ぎで、EC歴の浅いWEBデザイナーさんにマンツーマンで仕事を教えています。

自分の10年前と似たようなもので、ECはWEBデザインのスキルだけでは全然手も足もでません。

かなり追い込まれ…

彼女は今にも泣きそうです!


そういえば、当時の私は彼女よりもひどく、WEBデザインもまともに出来なかったんだから、当時の会社には改めて感謝しかありません!笑


それにしても、退職までの時間が全然ないため、結構厳し目に当たる私に、よくついてきてくれています。吸収しようとする意識が高く、とても可愛く思えます!

フリーランスでやっていたこともあるようですが、この引き継ぎが終われば、さらにフリーランスとしてのスキルが上がることでしょう…

まあ、今回はウチに入社するんですけどね!


そんな会社での出来事もあり、改めてEC担当者のスキルについて、そして求めるECスペシャリスト像について考えてみました。


ECビギナー

画像1

大所帯で仕事が分業されている場合にはあてはまりませんが、大体ECを運営する会社は小さい会社がほとんど。仕事の幅がかなりあります!

3年もやればトータルで鍛え上げられ、ECについての全体像も見えてきます。全体像が見えてきたら、晴れてECビギナーです!EC担当者と名乗っても恥ずかしくありません。サイト編集、SEO、受注、在庫連携、出荷など、一通りは理解できていると思います。


ECプロフェッショナル

画像2

ネットショップ運営は、ただ見栄えのいいサイトにするのではなく、とにかく売上げを求めていかなければなりません。

1.全体が見渡せた上で、ショップの欠点の発見や、売上げを上げていくスキルを持ち合わせいる。

2.トラブルがあっても原因を予測・理解でき、すぐに対応する事ができる。

このようなスキルが身に付けば、ECプロフェッショナルと名乗れるでしょう。

フリーランスでも、クライアントのショップ分析ができ、明確な売上げアップ施策を提示する事ができるような、プロフェッショナルな仕事がきっとできるはずです。


ECスペシャリスト

画像3

ECプロフェッショナルでほぼ完成なんですが、プラスアルファが必要な時代に入っています。

1.ショップ全体が見渡せ、売上げを上げるためのスキルを持ち合わせている(←これは大前提)

2.ショップ全体を効率的かつ汎用性の高いものに変えることができる。

3.マニュアル化し、かつ誰でも同様の品質で作業できる環境を作ることができる。


ECというのは、売れるページ作りが全てではなく、フルフィルメントを通して効率的で、安全性の高いものでなければなりません。

これが欠けていると残念ながら長くは続きません。楽天市場などでランキングに入るようなショップも、普通に翌年には姿を消していたりします。

売上げを上げることよりも、継続することは本当に難しいんですね。

1は色んなサイトやブログでもノウハウを知ることができます。2以降について説明したいと思います。


ショップ全体を効率的に変える

画像4

たとえば、売上げを上げるスキルが高く、広告により、ある日爆発的に注文が入ったとしましよう。嬉しい話ですが、これが出荷できるキャパを超えてしまったら…

たまたまゴリ押しと気合いという時代遅れな方法で対処できても、検品が雑だったり、間違いも起こるかもしれません。

さらに、クレーム処理、問い合わせ対応など第二の波も押し寄せてきます。当然こんな体制が続いていればスタッフ自身にもストレスがかかります。

ECスペシャリストとしては、出荷業務、受注業務、問い合わせを減らす対策、その先にあるリピート対策まで配慮ができ、スタッフ全員がしあわせになれる、ショップ全体を通した効率的な体制を作っていかなければなりません。

これは同時に、ショップへの評価にも繋がります。SNSもあるのでショップの悪い評価は一気に広まる恐れがあります。

レビューが悪いと、検索エンジンにも評価されなくなります。次第にアクセスが減り、縮小していくのではないでしょうか。

さらに非効率な体制は、経費の増大、出費の増大を生みます。スタッフの残業代、返品と交換による送料の増加、判断低下によるいろんな部分への歪みによる経費増もあるでしょう。

ECスペシャリストは、この辺の危機管理まで含めた効率化を提案する必要があります。


ショップ全体を汎用性の高いものに変える

画像5

過去20年トップを走っていた楽天市場が怪しくなってきました。Amazonやヤフーショッピングの台頭、ほかのショッピングサービスも力をつけています。さらにフリマアプリなど、基本無料で出品できるサービスも充実しています。

楽天市場だけ出店していればいいという時代は終わり、多店舗展開が常識になっています。ショップ作りはいつでも他のサービスに移れるようなシンプルかつスマートで汎用性の高いものでなければなりません。

また同時にショップ同士を連携して、例えば金額変更などの更新を一元管理できたりも可能なので効率化にもなります。


マニュアル化し、かつ誰でも同様の品質で作業できる環境を作ることができる。

画像6

ショップを大きくしていくには必須の作業になります。マニュアル化についても、安全に継続するためには、全体を理解している必要があります。

先ほどの内容とかぶりますが、売上げ重視のマニュアル化では不十分です。

この辺は新卒で総合職になり、会社内の色んな業務を行う状況に似ています。全体が見えれば、ウチの会社はどこが優れているのか、どこが弱いのか、ストレスがかかっていないか、伸び代はあるか…、いろんなものが見えてくるはずです!


ECスペシャリストには、もう少し私の経験は足りないと自覚しています。今回の転職で完結するつもりなのでいよいよ集大成といった感じになればいいんですが。

ショップの長となり、責任感を持ったとき、説明してきたような判断ができるのか。みんなが安全にしあわせに業務できるのか、いよいよ真価が問われます。

あ、ちなみに、ECスペシャリストやその他の名称は、統一名称として参考書などに出てくるものではありません。

スキル、影響力などを判断して、最適な名称を付けてみました!どうでしょうか…


以上、ECのスキルのご紹介でした。ECの世界に10年以上かかわり、まだまだ楽しくて仕方がないみっどでした!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集