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海藻屋さんで働くまで

こんにちは。髙木屋のササオカです。

今日は、私がこの山の中の海藻屋さんで働くようになるまでのお話を書かせていただきます。

最初は高校生アルバイト

実は今から25年くらい前(書いていて年月の流れの早さに驚きました(笑))
高校生の頃に週末のアルバイトとして髙木屋で働いていたことがありました。 その頃の髙木屋はまだ株式会社ではなく「㈲髙木商店」という名で、今より建物も小さく従業員数も少ない工場でした。

工場でのアルバイトは初めてだったので、最初は「工場って派閥とかあるのかな?」「雰囲気とかどんなんだろう」と不安に思っていました。

実際働き始めてみたら、工場のわりに同年代や高校生アルバイトも多く、年配のパートさんたちも自身の子供のように可愛がってくださり楽しく働くことが出来ました。
また、その頃から外国人技能実習生の受け入れを始め、中国からの実習生が数人一緒に働いていたうえ、海外から日本に移住してきた方たちも多く、フィリピン・タンザニア・モンゴルなどいろいろな国の方がいました。
母国の料理を作ってきてくれたり、私たちの知らない国の話をしてくれたりと休憩時間も充実した毎日でした。
高校生時代、いわゆる「ガングロギャル」だった私は天気の良い日の休憩時間に駐車場で日焼けしていることも(笑) そんな私を見つけて、良く焼けるようにとアルミシートを渡してくれる現場監督もいました。

高校中退後・・・

半年ほど高校に通いながらバイトをしてたのですが、結局高校の方は中退。
けれどその翌日からフルタイムでシフトを入れてくれ、そのまま二十歳頃まで髙木商店でアルバイトを続けました。

業種変更、ラーメン屋さんに就職

髙木商店でのアルバイトを辞めた後、工場での仕事が自分には合うと思い、実家近くのキノコ屋さんでアルバイトを始めました。
ですが、髙木商店で働いていたころとは違い、二十歳を過ぎたことで年金や保険の負担が増えアルバイトの収入だけでは苦しくなってきました。
「掛け持ちしよう!」とハローワークに通ったのですが、なかなか昼間の仕事との時間が合う仕事が見つからず、唯一見つけたのが某ラーメンチェーン店のホールスタッフ。 けれど「工場が合う」と思い込んでいた私には接客業など頭になく最初は無視していました。
それから1か月ほどハローワークに通いましたが、そのラーメンチェーン店以外に見つからず・・・  続けられるか不安ながら、そのお店で掛け持ちバイトをすることにしました。

不思議なもので、あれだけ「接客業は無理!」と思っていたのに、始めてみたら接客業の楽しさややりがいに気づき、半年後には正社員にと誘われ昼間のアルバイトを辞めラーメンチェーン店に就職することとなりました。

10年後出産を機に

数年後、店長として店を任されるようになり、これまで以上にやりがいや責任を感じながら充実した毎日を送るようになりました。
けれど就職して10年ほど経ったころ、転職を考える機会が訪れました。
妊娠・出産です。

出産後も大好きなお店に立ち続けていたのですが、如何せん飲食業。
朝9時に出勤して帰宅するのは夜11時頃・・・ 子供と過ごす時間がほとんど取れないことにもどかしさを感じるようになりました。

小さい子供をかかえての再就職

その時には接客業のやりがいにどっぷりハマっていた私。 長年勤めたお店や常連のお客様への愛着と、子供との時間の間でもやもや悩み、転職を考えながらも中々一歩踏み出せずにいました。 ようやく決意して仕事を探し始めても、まだ1歳の子供が居ての正社員での転職など簡単に見つかるはずもなく・・・

そんな中、声をかけてくれたのが、勤めていたお店に頻繁に食べに来てくれていた社長や副社長でした。  
子供が小さいから土日に休みをもらったり、他の社員が残業していても自分だけ定時で帰らせてもらうかもしれないなど、不安に思っていることをしっかり聞いてくれ、そのうえで「大丈夫だからおいで」と言ってもらえて安心して転職を決めることが出来ました。

製造業から接客業に転職する時とは逆に、今度は「久しぶりの製造業、私に務まるかな?」などと贅沢なことを考えながらの入社。
けれど、アルバイトを辞めた後もOB・OG会と称してみんなで飲みに行っていたり、アルバイト時代に一緒に働いていた人たちが勤めていたお店に良く食べに来てくれていたりしたので、入社後も考えていたような不安はなく、気がついたら8年が経っていました。

入社後も子供が増えたことにより働きやすい部署に異動させてくれたりと仕事と子育ての両立に協力してくれるため、子供との時間もしっかり持ちながら働くことが出来ています。

若いころのアルバイトの経験、自分の人生で絶対やることはないと思っていた接客業の経験、子供をかかえての転職の経験・・・これまでのいろいろな経験をこれから先の仕事や出会う仕事仲間たちに生かしていけたらと思います。


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