四国二期会 愛媛支部-コロナ禍の公演開催-
こんにちは!note更新担当のたぬ子です。
(公財)愛媛県文化振興財団では、県民の皆さんが、日ごろの成果を発表するためのイベント経費(一部)を助成する『文化活動活性化支援事業』を実施しています。
令和3年度は新型コロナウイルス感染拡大により、中止とする団体がある中、イベントを開催できた団体に取材を行い紹介していきます。
今回は、『第37回四国二期会愛媛支部公演 心をつなぐ歌のオムニバス〜願い・祈りそして希望〜』を開催された、四国二期会 愛媛支部 支部長の加藤千沙さんに、コロナ禍での公演開催に向けた取り組みや今後の活動などについて、お話を伺いました。
四国二期会について
ー四国二期会愛媛支部は、どのような団体ですか。
二期会は声楽家の集まりで、北海道二期会・東京二期会・名古屋二期会・関西二期会・中国二期会・四国二期会・大分二期会と全国にあります。
その中でも、四国二期会は複数県に支部がある珍しい団体です。
全体のオペラと、支部のコンサート
―四国二期会で、1つの公演を行うことはありますか。
オペラ公演を行っています。
香川・徳島・愛媛・高知ぞれぞれの支部公演はコンサート形式が多く、オーディションも支部内で行っていますが、全体公演はオペラの本公演でキャストも4県からオーディションで選ばれます!
ー愛媛支部で、オペラ公演をしないのですか。
かつて、オーケストラをピアノに変えて公演したことはありましたね。
支部だけで毎年オペラ公演をできたらいいんですが、そのためには多くの体力が必要なので、オペラ公演のコンスタントな開催は四国二期会全体でっていうのがいいのかなと思っています。
開催に向けた対策と不安
―『第37回四国二期会愛媛支部公演』は、コンサート形式だったんですよね。
オペラ公演も考えていたんですが、出演者同士の距離が近くなりますし、何度も稽古を重ねないといけないということで、今回はコンサート形式にしました。
また、私たちが披露するのは歌ですから、どうしても飛沫が気になってしまいますよね。
なので、1人で披露できる曲を中心にプログラムを組んだり、公演日を2日に分けて出演者数を調整するなど、できる限りのコロナウイルス感染対策を行いました。
―コロナを考慮した公演だったんですね。
計画時には緊急事態宣言が出ていたり、チラシができあがった時も愛媛が大変な状況で、「ほんとに公演できるのかな…」って心配していました。
けれども幸いなことに無事公演を行うことができ、公演から2週間無事過ぎることがでました。今は、とにかくホッとしています。
これからの男性声楽家に客演を依頼
―男性パートは、お二人とも客演でしたね。
コロナの影響で、練習日や公演日に県を越える移動ができないということも考えられましたので、愛媛県内で活動してらっしゃる方に客演をお願いしました。
國廣建太さんも、八木徹雄さんも都会でお勉強され、愛媛に戻って活動されています。このお二人は、これからの活躍が期待されている方たちなので、この公演に出ていただいて嬉しく思っています。
愛媛県内小中学校での指導と歌唱
―普段は、どのような活動をされているんですか。
会員が集まって作りあげる公演は、この四国二期会愛媛支部公演です。
他には、愛媛県教育委員会の『歌いつごう日本の歌 開催事業』に長年参加していまして、県内の小中学校へ行き指導や歌唱をしています。
コロナでなかなか行けていませんが、1番多い時には年に60校まわっていたんですよ。
ー早くいろんな学校へ行けるようになるといいですね。
今は、子どもたちも歌う機会が少なくなっていますよね。
学校へ行くと私たちのために歌を発表してくれたり、私たちが発声指導したりというのが、ずっと続いていましたので行けなくなって残念だなと思っています。
愛媛県の声楽文化を盛り上げたい!
―今後、どのような活動をしていけたらいいと思いますか。
愛媛県の文化、特に声楽文化を盛り上げたいなと思っています。
それはオペラだけではなく、日本歌曲やドイツ歌曲といった、教科書に載っているけれども実際に聴く機会の少ない曲も含めて、いろんなジャンルで行いたいです。
これは私の夢ですけど、愛媛支部だけで地域に密着した題材のオペラ公演をやりたいと思っています。
※当アカウントが掲載している写真・本文等の無断転載・無断使用は、ご遠慮ください。