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店舗なし!ECなし!というエンタメ性。

運良く見かけたら、必ず買ってしまうお店がある。

普段よく行く商業施設に、たまーにイベント出店しているカラフルな現代風の大福屋さん。


気軽に買える価格帯。

映えるカラフルな見た目。

迷うほど多彩なフレーバー。

お土産にしたくなるブランディングされた箱。


などなど、「あ、あの店来てる!」
って思って、ついつい買ってしまうんですよね。

実際、毎回人気で、人が集まる集まる!
リピーターさんも多い様子。

聞くとイベント的なポップアップ販売のみで、
店舗やネット販売は行っていないとのこと。

え、出没先の告知はインスタのみ!?



正直、我々のようなWeb業界人からすると
ありえないやり方だ・・・

ふつうだったら、
「ネット集客して、全国販売だー!」
ってなるよね。
そうしたくなっちゃうよね。

そこをあえての、

・移動販売オンリー。
・告知もインスタオンリー。
・ほぼ神出鬼没の状態。

なのに、これほどの人気店。
ちゃんとリピーターもつけれるなんて驚きだ・・・


こういったお店を見ると、我々Web業界人も
非常に学ぶべきことが多いなと思わされるんです。


おそらく原価計算なども計算ずくで
このスタイルに行き着いたのだろうな、
と思われるのですが、

何より学ぶべきは、そのエンタメ性だと思うのです。


明らかに、確信犯的に、
・選ぶ楽しさ
・見た目の楽しさ
・味の楽しさ
・出会いの楽しさ

が演出されています。
(たぶんそこにこだわっているのでは?)


昨今では店舗を持たずに
“ネット販売”を主戦場とする企業であったり、

“リアル店舗”と“ECサイト”の
二刀流でデータを一元管理する企業が増えており、

いずれにしてもネットを使って
「いつでも・どこでも・便利に、買える。」
ようにしていくことが
セオリーだとも言えるのですが、

いやいや、
効率性や合理性だけでは、ホント語れないなー。
と痛感します。


それより何より、重視すべきなのは、
もっと人間の本質的なところなのかもしれません。

今回の事例でいうと、
ショッピングの根本の根本。

ものを買うこと、消費すること(使う・食べる)の
”エンタメ性”や”楽しさ”が、いかに大事であるか!

忘れがちだけど、
自分たちやお客さんが楽しまなきゃ始まらないし、続かないですもんね。



なんて思いながら、
「お土産」という素敵な言い訳で、ちょっと大目に買ってきたフレーバー大福を頬張ることになるのでした。

#このお店が好きなわけ

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