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科学と占い その1

科学や医学は占いと同義語

占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」。意味は当たることもあれば、外れることもあるということ。占いも科学的に言えば、統計学的な要素で作られていて、科学の側面も持ち合わせているとも言える。しかし科学や医学は占いと違って“当たり外れ”があっては困る。なぜなら私の考える科学というのは、定量的な研究を行い、定義を見つけて共有する学問であるからである。無論、答えを見つけるまでのプロセスの中での間違いは構わない。しかし学者や医者によって、定義や意見がバラバラであってはどれを信じて良いかわからない。

「1+1=2」と「1+1=3」?

科学の定義がバラバラとはどういうことか。数学に例えて説明する。
学者Aが「1+1」は「2」と答える。
学者Bが「1+1」は「3」と答える。
これが最近の科学である。もちろん答えは「2」だから学者Aが正しい。しかし例えのような簡単な問題ではなく、答えを知らない場合についてはどうだろう。当然専門家ではない一般人の我々は、科学者の意見が分かれれば、どれが正しい情報かと迷うだけである。これは、すなわち「当たるも八卦当たらぬも八卦」という、占い師と同じである。

セカンドオピニオンという恥

医療では「セカンドオピニオン」という言葉がある。直訳すると第2の意見、あるいは他の意見となる。

セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。

セカンドオピニオンとは - 東京都福祉保健局

お役所の説明によれば、病気で悩んでいる人にとっては聞こえの良いものに感じる。しかし読み方を変えてみれば「この医者では心配だから、もっと正しい判断ができる医者を見つけたい」となる。いや、もっと極論をすれば「この医者はヤブ医者かもしれないので、信頼できる医者に」となるだろう。少し飛躍し過ぎにも感じるが、所詮、今の医学はそんなものである。要は意見が医者によってバラバラ。これは「当たるも八卦当たらぬも八卦」、まさに占い師と同じである。もちろん医者によって専門分野や得意不得意はある。医療機器や最新設備のこともある。それなら医師が医師にバトンタッチする、いわゆる紹介状だけで十分である。お茶を濁すような「セカンドオピニオン」という言葉を生み出した医学は、このことを解決していく必要があるのではないだろうか。

次に続く▼


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