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アラフォーからのヴィジュアル系4<実際ヴィジュアル系ってどんなもんなのよ~コテからキラキラまで~>

<前説的なルージュマジック>

さて。ざっくりざっくり大きく「ヴィジュアル系」と言ってきましたが。
今回は「いうてどんなもんがヴィジュアル系なのよ」っていうようなことを、主に見た目と音楽的な種類を中心に書いていこうかなと思います。
古から紐解いていくと、ラルクはどうなのグレイはどうなのとか、いや始祖はキヨシローかジュリーかみたいな巨大な話になっちゃうし、そんなことはこれまでもさんざん語られているだろうから、あくまでもここ最近の話かつわたしの主観として。

<ざっくりした大枠>

すごい雑な分類をすれば「化粧してて、いわゆるヴィジュアル系がたくさん出てるイベントライブに出てればヴィジュアル系」だと思っています。
あと、ライブでファン(バンギャル)がヘドバンしたり振付したりとかしてたらそれはもうヴィジュアル系ですな。
さらに言うと個人的には、バンド側でヴィジュアル系とかって名乗ってても、出演しているイベントの界隈がちょっと違うとか、ファンがバンギャルじゃないとか、振付しづらい曲調のものがほとんど、だと「ヴィジュアル系とはちょっと違うかな~」と思ったりもします。
なので、ヴィジュアル系なのかそうでないのか微妙にはっきりしないバンドっていうのも当然存在したりする。
もともとはヴィジュアル系だったけどそうじゃなくなったとか、反対もあるし、上手に行き来してるところもあるし。

でもって、このなんかえらいでかい枠組みの「ヴィジュアル系」の中でも、またいろいろ分類があるからややこしいんだけど。
いろいろあるから、どんな人の好みにも合うものがありますよ、という自由度の高さと考えたらいいんじゃないかな~と思ってます。

<主観を含むざっくり分類>

見た目的なところでいえば、コテ、耽美、キラキラ、ソフビ、白塗り、とかで大分類かなあ。音楽性とか置いといてとりあえず見た目の話。
ほぼ主観なので「違うよ!」っていうのはあるかもしんないけど。
では順に。

コテ:コテコテのヴィジュアル系。メイク濃い、衣装派手、怖そう。アー写(アーティスト写真)とかだいたい笑ってない感じのやつです。
だいたい黒い。

耽美:コテと違うの?ってなりそうですが。コテよりもゴージャス感というか中世ヨーロッパ的雰囲気が強くて男版宝塚みたいな感じ。伝わるかなあ。昔は多かったみたいだけど最近あんまり見ない。

キラキラ:現状、コテとキラキラがV系2大巨頭だと思っています。
コテが黒ならキラキラはキラキラ(伝わらない!)、雑に言うと明るいヴィジュアル系。メイクも衣装もカラフルでキラキラしている。
アー写がニコニコしてることも多い。

ソフビ:notソフトビニール。ソフトヴィジュアル。コテとキラの中間。
コテほど恐ろしげではなく、キラキラほど明るくない。しかし「ああビジュアル系だね」みたいな感じ。やっぱり伝わらないなあw

白塗り:白塗りは!白塗りだ!

見た目的分類としてはこんな感じなのかなあ。

だいたいは見た目と曲調も近いから、
コテ:デスボイス多めの激しい系
耽美:メロディックなメタルっぽい感じ
キラキラ:ポップな感じ
ソフビ:割と王道にロック系
白塗り:歌謡曲成分強めかテクノ系ピコピコ。サブでカルい。


という個人的な印象ですが、ここにあてはまらないというか、見た目と声とか動きとか曲調が合致してなくて、良くも悪くも騙されるというケースがあります。
怖そうな見た目なのにすごく「よい人キャラ」を押し出してるとかいうこともあるし、見た目はキラキラなのに曲が意外と激しかったり、見た目のイメージを壊してくるのもビジュアル系の特徴の一つではないかと思うので、ちょっといいかなと思ったバンドがあったらどんどん動画や(MVだけじゃなくてコメント動画とかも)曲試聴をチェックするのがよいと思います。。

<そしてこれが実をいうとわたしの運命の出会い>

わたしもこれで騙されたというか、勝手な思い込みで出会いが遅くなってしまったバンドが少なからずあったりするんですよねえ。
その代表的なのがJin-Machine(ジンマシーン)*1です。
2013年末に、DJの浅井博章 さん*2が阿佐ヶ谷Loft A.でトークライブをされたんですが、その時のゲストが蟹めんまさんだったのでわたしも遊びに行ったんですわ。
そんで、そん時にかかった曲の中にJin-Machineの「ビジュアル戦隊バンド麺」があって「やだ!なにこれ!すき!山本正之みたい!」*3ってなりまして。
おりしも大みそかのstylish wave*4カウントダウンにジンマも出演してて中継ありだったので、自宅でライブを見たのですがライブも面白くてねえ。一気にドハマりしました。
これが、宇宙戦隊NOIZ単独ではなく、他のバンドにも目が向くようになったきっかけです。
で、わたしNOIZに通いつつ、いろんなバンドのフライヤーは集めてたから、当然その中にジンマのフライヤーもあったんだけど、見た目から曲調が全然想像できなくて(当時よく配られていたのが「suffer」*5という楽曲の宣伝フライヤーだったんだけど、ぱっと見「ただのコテ」にしか見えなかった)全くノーチェックだったんですねえ、、、。
だけど考えてみたらNOIZだってぱっと見ちょっと怖そうだからなあ。あれも最初に見たMVが別のだったらハマるのもっと遅かったかもしれないね。

見た目と中身に相当の乖離があるのも、ヴィジュアル系あるあるだと知る出来事にございました。
ライブ現場だともっとそういうことあるから面白い。

というヴィジュアル系見た目のお話でした!
次回は、お客さんの感じとかについて書いてみようと思うよ~。

<今回の注釈>
Jin-Machine(ジンマシーン)*1
公式サイト
wiki
通称ジンマ。お客さんの通称は平民。一言でいうと「面白いバンド」。
ジンマ、えんそく、マイナス人生オーケストラ、らへんが好き、というと、いわゆるコテとか好きな人からは「変わったやつが好きなんだね」と言われる。
前に平民の友達と一緒にV系バーに行った時、元麺だというバーテンさんから「今日なに見てきたの?ジンマシーン?まだやってるんだ!」と言われ、ふたりで(´・ω・`)ってなったのは忘れられません。意外とキャリア長いんです。

浅井博章さん*2
浅井さんのサイト
浅井さんのtwitter
ヴィジュアル系に限らずDJもトークも書評もこなすマルチな方。
Cemetery Cemeteryというバンドのボーカル、フレディでもある。わたくしもライブ見たことあります。

「山本正之みたい!」*3
わたしタイムボカンシリーズの楽曲とか特撮ソングとか大好きなんです。ジンマの「ビジュアル戦隊バンド麺」はヴィジュアル系の闇を笑いに消化しつつ、特撮パロディとしても成立している良作。DVDもあるよ!

stylish wave*4
club Zy.(ヴィジュアル系情報サイト)というか星子誠一さん(wiki)が主催してるライブイベント。ヴィジュアル系のライブに行き始めたら、きっと一度はSWに行くかなあと思う。

「suffer」*5
youtubeにMVあるよ、見て見て!
2013年発売のミニアルバム「UNCERTAIN 【DE】CISION」収録。
とてもかっこよくライブでも盛り上がる。しかしよくよく聞くと、便意をこらえた末の悲劇を歌った曲。
ジンマは「バンド麺」みたいな直接的に面白いのもありつつ、こういう「よくよく聞いたらてめえ!」みたいな曲も多くてそこがまた面白い。

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