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春のパン祭り。

書店で平積みされていた「パン屋ではおにぎりを売れ」という本。
その時は買わずに帰って来たんだけど、やはり帰宅後も気になって。

無類の読書家でもある旦那さまに
「パン屋ではおにぎりを売れ」っていう本、知ってる?と聞いたら、
知らないとの返答。
これは読むしかない、ということで密林通販でポチッと。

どんな話かというと、
「考える方法」をいくつも紹介する本です。

1つの課題に対して、答えを導き出すアプローチは1つじゃない。
いろんな方向から見ることによって、違う価値や新たな発見があるということ。
多角的な視点を持とう、という内容です。

え?そんなの当たり前じゃん、と感じる方もいるかもしれませんが、
頭の固い私にとってこの本は衝撃でした。笑

思考を自分が思っているよりも深く深く巡らせることの大切さ。
ただ頭の中で考えるんじゃなくて、書き出すこと。
多くの人と言葉を交わすこと。

日々の生活で実践しているけど、これが意外と深いところまで達成できていない…ということに気付かされます。

物事が整理されていないと気が済まない性分なので、何事もきちんとしようとするところがあります。
与えられた仕事は完璧に近い状態で仕上げたい、とか考えちゃう面もあります。

そうは言うても、私は完璧主義者ではございません。
ナマケモノ精神が発動します。
理想通りに完成することなんてありません。
それもまた人生。

1つひとつの課題で立ち止まっていると次に進めなくなります。
川の流れがせき止められてしまう。
これでは美空ひばりさんものびのびと歌えない。

課題解決に時間をかけすぎて、全体のゴールや目的を見失こともあります。
これは人生で何度かやったことがあります。

この本の中に「100%ではなく、60%のインプットができたら先に進む」という言葉がありました。
なんてことない言葉ですが、私はこの言葉でずいぶん楽になりました。

あと「長所は短所に、短所は長所になり得る」という言葉。
人や物に対して、1度悪い印象をもつと何をやっても覆らないことってあります。
そうじゃなくて、もう1度よく見てみる。

もう1度 もう1度 生まれ変わって
もう1度 もう1度 巡り合いたいね

…ということで、1度見切りをつけてしまったことも、
小柳ルミ子さんのように「お久しぶりね」精神で見つめ直したら見え方が変わるかもしれません。

ちなみに、我が子はこのタイトルと表紙がお気に入り。
「パン屋でおにぎりを売るには、パンを買ってくれた人におまけでおにぎり付けてあげれば良い」とのお答えを頂きました。

なるほど、それもまた良き。

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