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#山の国から2015夏 −長野県長和町

夏の一ヶ月間、東京を離れて田舎で暮らす、というのをはじめたのは、一昨年=2015年。娘(当時3歳)が幼稚園に通い始めた年で、「夏休み」というものが、学生時代以来10年以上ぶりに私たちの人生に戻ってきた年。

夏休みだしどこか旅行でも、とももちろん考えたけど、ハイシーズンの旅行は高いし観光地はどこも混んでいる。キャンプもいいけど息子が当時まだ0歳だったし、何泊もするのは難しい。

そして、どちらが言い出したのかもう忘れてしまったけど(夫にも聞いてみたけど彼も忘れていた)、「どこかに家を借りて長期滞在っていうのもアリなんじゃない?」というアイディアが突然でてきたのだった。

家族4人で一週間くらいの旅行をしてホテルに泊まって外食するのと、家を借りて自炊しながら一ヶ月暮らすのと、だいたい同じくらいの費用でできちゃうんじゃないか。夫はリモートワークができる状況だし、休暇を一週間とるのではなく、仕事はしつつ一ヶ月間オフィスを離れるというのも、可能なんじゃないか。

Airbnb で一棟貸しの物件を探すと、長野県の長和町に一ヶ月借りられる古民家が見つかった。憧れの古民家暮らし! いきたい。これはもう、いっちゃうしかないのでは? いこう! という感じで、たぶん最初にアイディアが出てから数日のうちに、ブッキングまでしてしまっていたような気がする。

こうして、一ヶ月間のプチ移住が決まった。


8月1日、東京を出発→長和町に到着。

期間は8月1日〜31日の、きっちり一ヶ月間。生活道具やアメニティは一通り揃っている家だったので、着替えやベビー用品の類だけを車に詰め込んで、びゅんと移動(いまにして思えば、子どもが小さいうちは、オモチャなんかもあんまり必要ないし、荷物が少なくて楽だったな…)。

漆喰の壁に茅葺き屋根、築200年の古民家。もちろん痛んでいるところもあるけれど、外国人ゲストも多く滞在する物件らしく、内装は要所要所でリフォームされていて快適。子どもたちは場所見知りもせず、すんなり馴染んでくれて、安心した。


平日昼間は、夫は仕事。わたしと子どもたちふたりとで過ごす。

家のまわりを散歩して花を摘んだり、ヨーグルトを果物を冷やし固めてなんちゃってアイスを作ったり、プールにいったり、虫捕りをしたり。


野菜と果物がとにかく美味しい、しかも安い。

道の駅や直売所などで買うと、野菜は東京のスーパーで買う値段の1/2、果物は1/3(感覚値)。桃まるごと齧りつき、スイカをスプーンで掘る、なんていう贅沢な食べ方だってできちゃう。ローカル電車とバスを乗り継いでいったリンゴ狩りも楽しかった。


休みの日は家族で夏休みっぽいアクティビティも。

美ヶ原高原や長門牧場までドライブしたり、地元の夏祭りに参加したり、花火したり。


友達も遊びにきてくれた。

日頃から仲良くしている友人家族が東京から泊まりにきてくれて、一ヶ月違いの息子たちを一緒にお風呂に入れたり、庭でバーベキューしたり。


始まる前は、一ヶ月って長いな〜、間が持たなくなったらどうしよう、なんていう不安もないわけではなかったけれど、やってみると意外とあっという間だった。むしろまだ足りないと感じてしまうほどで、これは本当にやって良かった、と思えた。で、それ以来毎年の恒例行事になっている。

Instagram : #山の国から2015夏


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