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食いしん坊男旅/フィンランド編①

この男、今の今まで食事や景色の写真を撮る癖が無く、全てネットからの引用であることをお許しください。※引用させていただいた皆様感謝感激であります。

事件は、到着してすぐに発生した。

東京→ドイツ→フィンランドの乗り継ぎでスタート。
僕の国際線での楽しみである、日本で上映されていない洋画を見まくる事。ひたすらBEERを喉に流し込みながら、洋画を見まくる。今回は窓際の席だったので、とても快適。なぜなら、隣席のトイレタイムに僕のムービータイムを邪魔されなくて済むのだ。わっはっは。
東京からドイツまでは邦人も多くてまだ良かったのだが、ドイツからフィンランドとなると完全にアウェー。久しぶりの孤独感についついキョロキョロと周りに日本人がいないかと探してしまう自分がいた。まだまだ青いな。

ヘルシンキに到着。自分が宿をとっていたヤコブスタッドという街へはさらに国内便で飛ぶ必要があったのでそそくさと次の搭乗口へ…。そこで僕は目を疑った。

これって、飛行機っていうのか…。

完全に今までのいわゆる国際線とは似ても似つかぬほどのサイズ感と、何といえばいいのか…安心感?以前、沖縄で離島へ行く際に乗った大型ヘリコプターのようなものを彷彿とさせる乗り心地に思わず笑みが溢れた。ここまで来ると周りの話す言葉は英語ですらない。やっと海外に来た気分になってきた。

宿にチェックインをしたのが、夜の8時頃。時差関係なくぶっ続けで映画鑑賞をしていたおかげか、程よく眠気もありながらやはり街へ繰り出した。とりあえず、なんか食わねば。特に前調べはせずに来ていたのでいきあたりばったりにあった店をチョイス。

アイリッシュパブだ。ローカル感がすごい。

写真は現地のものではないが、雰囲気はこんな感じ。凄い…みんなこっち見てるぞ…。ヒソヒソ話している…。とてつもないアウェー感。「招かれざる客」って感じだ。この感覚が僕はとても新鮮でたまらなく好きなのだ。みんな日本じゃありえないサイズのジョッキを持ってお酒を楽しんでいる。いても立ってもいられず、すぐに席に着いた。

そう…ここで、事件が発生したのだ。

うん。メニュー表の字が読めない。
英語のフリガナがあって当たり前だろうと思っていた自分を恨んだ。おいおい、これじゃ何が来るか全くわかんねぇぞ…。これは、肉か?魚か?そもそも、どんな料理だ?サラダか?ん〜…。待て待て、まずは大和魂をこのアウェーで示さねばなるまい。よし、決めた。

「とりあえず、ビールちょうだい」

決まった。定員も笑顔で帰ってったぞ。よしよし…。

うん。このジョッキ、期待を見事に裏切ってくれるぜ。海賊になった気分だ。どれどれ…。

…美味い。

飲んだことのない後味。なんだこれ、めちゃくちゃ飲みやすい。こりゃ炭酸水よりビールのほうが安いっていうのも納得だな。水のように飲める。止まらない。別に誰に勧められるでもなく、一気に飲み干した。すると、バーカウンターにいた一人の男が、

「サムラ〜イ!!!!」

おいおい…このご時世に日本人見て侍って…。笑
すると、この男、人の隣に座り込んできた。なにやらたくさん喋っているが僕にはわかるはずもなく…。と油断しているとビール再臨。男を見ると、ボディランゲージで「奢りだ、飲め!」のようなものをしたので、「よし、こうなったらとことんこいつに払わせてやる。」と決意をし、また一気に飲み干す。男、喜ぶ。またビール来る。

流石に3回で一旦ストップ。(これでは飯が食えなくなる)ここで改めて自己紹介。ヨハンというらしい。歳は僕より3つ下だと言っていたが、見た目はどう見ても10は上だぞ?改めてよく全身を見てみると、なかなかいい時計はしているし、靴だってこれ…安くないぞ。こいつ何者だ。

一人で悶々としていると、ヨハンがメニューを持って何か言っている。どうやら何を食うんだみたいな事を聞いているようだ。英語で話してもどうやらイマイチな反応だったので、ここは大船に乗ったつもりで

「ナンバーワンメニュー、プリーズ」

という小学生以下の頼み方をしてやった。ヨハンはそれを見て何やら頼んでいる。それから待つこと10分…15分……ふむふむこれはなかなかの品が来る予感…20分…25分……ずいぶんかかるなぁ。腹が減って死にそうだ。そう思った瞬間、やっと品物到着。

フィッシュアンドチーップス!!!
思わず叫んだ。もっと手の混んだ郷土料理的なものがやってくるのかと思っていたが、まさかここでフイッシュアンドチップスとは。完全にヨハンにやられた。

ヨハンはこっちを見て笑っている。「どうだ?美味いだろ?最高だろ?」みたいなジェスチャー。ははは。まぁ、美味いんだろうけど。でも、結局ジャンクフードだよな。
そう考えながら一口。

「…何これ、美味い!」

日本のフィッシュアンドチップスのつもりでかかっていったら見事に倒された。ソースがこれ、たまらなくうまい。サワークリームオニオン?ん〜…なんだろう。すごくこう食欲を倍増させるソースだ。初めて食べた。

とても一人前ではないであろう量にもかかわらず、ぺろりとたいらげた僕。すると次に届いた料理が凄かった。フィンランドでまさかこの料理に出会えるとは。僕は感動すると同時に興奮を隠すことが出来なかった。

To be continued.........

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