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デザイン最強の、仏像ランキング! 最終回。

どうも皆さん、偏見と主観に満ちたデザイン最強の仏像ランキングにお付き合いいただき、ありがとうございます。

ついに第1位の、はっぴょーです!

第1位は…

奈良・東大寺戒壇院の四天王像です!

出ましたー! みなさんご存じ東大寺、しかしその中でも、この建物はそれほどメジャーじゃないと思われる「戒壇院(かいだんいん。戒壇堂とも)」の中にある四天王像です。それではどうぞ。ドーン💥!

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…といっても、ここも、オフィシャルな写真でこれは!というものがない(上記は拝観者がいただけるパンフです)ようなので、引用させていただきます。どうぞ。

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出典:hirotravel.com

ボディ全体のバランスの良さと、ポーズの良さがお分かりいただけると思います。
四天王なので4人いるわけですが、中でも、

ダントツにイイのが、広目天。

こちらです。お一人様で、どうぞ。

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出典:ブログ「四季の庭 四季の空」

どうですか、このバランスの良さ。カッコイイ。鎧を来ていますが、右手に筆、左手に巻物を持ち、落ち着いた雰囲気から、もの凄い知性を感じます。でも、

ハイライトはやはり表情。ご覧ください。

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この眼差し。そして眉間のシワ。怒りを秘めてる、という評もありますが、皆さんはどう思われますか。私は知性と「見とるぞ、わかっとるやろうな」という迫力は感じても、「怒り」は感じないのですが…。

もう一つ、親近感が湧くというのか、好きになってしまう理由が、「こんな感じの人、周りにいそうだ」ということもあるかもしれません。誰かに似てるかも、と。それほど写実的だと言えるかもしれません。

最後に、正面からどうぞ。

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出典:ブログ「トラウムライゼ」

うーん、スバラシイ! 見とれるなぁ。いかがですか。
多くの仏像は、例えば姿を美しく見せるために、ボディや表情を、人間そのままのように表現するのではなく、デフォルメしています。この四天王像だと、例えばウェストが人間と比べるとすごく絞られていると思います。腰のひねりを強調するためか。そういうデフォルメが、広目天の場合はズバ抜けてバランスの良さに繋がっていると思うんです。

最後にもう一つ、これは仏像というより、戒壇院の良さを紹介します。

とにかく、静かなんです。

戒壇院は、人が多い大仏殿から目と鼻の先の距離にあるのですが、雰囲気が全く違います。建物はこじんまりしていて、人があまりいない(ちょっと前の話ですが)。落ち着いて、静かにじっくり、四天王を見学できます。これが、もう一つのオススメポイントなんです。

南大門や大仏殿、二月堂ももちろん良いんですが、皆さん、東大寺に行かれる際は、戒壇院を見逃さないでくださいよ〜!

最後に一つお詫びします。私が実際に見たことのある仏像限定で記載したため、地域性に大幅に偏りが出てしまったかと…。お許しをば。

それでは、またー!


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