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人を値付けしてはならない
人を値付けしてはならない。昔「飯は黙って食え」とされたのも、美味いだの不味いだの言うのは食事を作ってくれた人を値付けすることになるからだ。人を値付けすることは、人をモノと同等に貶める行為である。
ほめられたらうれしいから〜、などと舶来の思想に乗せられ、言葉にするのが大事などと言い出した結果が、かぎりなく軽佻浮薄で人を人とも思わない今の世の中だ。「男は黙って〜」というのは相手を最大限尊重するための
歴史的な転換期にある資本主義
資本主義的生産に不可欠なものとされるのが資本、土地、労働の三つの資源である。
そのうち、労働がAIロボットによって、土地がメタバースによって不要になった場合、資本主義はどのような影響を受けるのか?
またはどのように変質するのか? あるいは崩壊するのか?
いずれにせよ歴史的な転換期が間近に迫っていることは間違いない。
生産力が低下することはもはやありえない
生産力の源泉が科学技術である以上、そして科学的知識が失われない限り、原則として生産力が低下することはありえない。
その上ほとんどの労働がAIに置き換わる将来、人間の勤怠はもはや生産力を左右する要因ではなくなる。
つまりBI導入の結果、多くの人が怠け者になっても問題はないのである。
お金とベーシックインカムのテトラッド分析
メディア学者のマーシャル・マクルーハンは、世の中にある道具や技術をすべてメディアとみなした上で、それを分析するための手法として「テトラッド」というフレームワークを提唱しました。
それによると、メディア(=テクノロジー)には次の四つの側面があります。
「強化」=それは何を拡張し、強化するのか?
「衰退」=それは何を追いやり、廃れさせるのか?
「回復」=それは廃れてしまった何を回復するのか?
「反
ベーシックインカムは共産主義なのか?
ベーシックインカムを共産主義だといって反対する人が少なくない。しかし、それは誤解というものだ。
そもそも日本を含む西側諸国が自由主義社会であるという認識からして間違っている。
それを知るためには、会社というものの本質を理解する必要がある。
そもそも会社というのは生産分配共同体である。それは国家内にあるミニ共産主義国家のようなものだ。
国民の大多数が会社に所属している以上、日本も他の西側諸国
搾取が可能になるのは?
搾取が可能になるのは搾取されざるをえない状況があるからだ。
生存を人質にされているから搾取に応じざるをえないのだ。
搾取をなくすもっとも効果的な手段はベーシックインカムによる万人の生存権の保証である。
市場経済の限界と贈与経済の復活
失業率とインフレ率はトレードオフの関係にあります。
すなわち経済の安定を目指すなら完全雇用は永遠に無理だということです。
なのになぜいつまで完全雇用にこだわるのでしょうか?
雇用による分配にしがみつくのでしょうか?
市場経済以外の経済領域が存在しない社会であれば他に選択肢がない以上諦めるしかありませんが、現実はそうではありません。
世界には市場経済以外の経済領域(たとえば贈与経済)が
儀礼的消費(労働)としてのベーシックインカム
働かない人にも金を配るBIにそれほど抵抗があるならそれを儀礼的消費の一種とみなしたらどうか?
儀礼的消費とは会食に出席するなどの「非生産的な消費(同時に労働でもある)」のことである。
なんならBIの対価として受給者には九字を切ることを義務づけてもよいだろう。毎月一度在宅のまま役所に
向かって臨兵闘者皆陣列在前と唱えるのだ。
それがどのくらいの社会的価値を生み出すかは計測不能だが、少なくと
貧困者には金の稼ぎ方を教える前に金を与えよ
ひと昔前、貧しい人へは金を直接与えるのではなく金の稼ぎ方を教えるのがよいとされた。金を与えるとすぐ使ってしまい、「おかわり」を要求されるだけで生活改善につながらないというのが理由だ。
たしかにそれは経済学的には正しい方法かもしれない。だが、心理学的には必ずしもそうではない。その日暮らしで精一杯の人には明日のために何かをやろうという気持ちすら芽生えないからだ。NGOなど先進国による発展途上国への援
儀礼的消費としてのベーシックインカムという考え方
経済的な需要は儀礼的消費によっても生まれる。たとえば冠婚葬祭などに関連した消費だ。これは、それを支える労働も含めて近代合理主義の観点からするときわめて「非生産的かつ無駄」なものである。
しかし実のところ、この社会の経済はそうした一見無駄な儀礼的消費があってはじめて安定的に回っているのだ。そのことはクリスマスや正月がなくなったらどうなるかを想像すればわかるだろう。あるいは青森県がねぶた祭りを廃止し
まだ幼い子供だった頃、物語や漫画を読む際、大活躍している主人公が一体どこからその費用を捻出しているのだろう、働かなくてもよいのだろうか、と気になって仕方がなかった自分は生来の貧乏症だったのだろうか(>_<) ベーシックインカムがあれば全員が物語の主人公になれるだろう。
働からざる者食うべからずという考え方は偏執狂的な生産増大を招く。その行き着く先が物的および人的資源の蕩尽、そして社会と地球の完全な破壊でしかないことは明らかである。
ベーシックインカムがもたらすのは新しい形のディストピア?
『UBI(ユニバーサルベーシックインカム)は解決策ではない』というタイトルの動画とそこについたコメントを翻訳してご紹介いたします。
(以下、動画の大意)
UBI(ユニバーサルベーシックインカム)が支給される社会になったら、人は働く必要がなくなる。働かなくなった人は、やがて労働する能力を退化させてしまうだろう。そして労働能力を失った人は政治的影響力も失ってしまうだろう。その結果、社会は一部の人だ