目で味わう、というものな。
一人暮らし、ひとりごはんは30年暦の私だ。
料理を作ることを苦ではなく、息抜き、生活の一部である。
誰に出しても美味しいと言われ、リクエストされる事のある料理もある。
北にも、君はなんで料理を仕事にしなかったの?と言われたことがある。
びっくりした。
私の料理は、まあ、無難な味をしている。
しかし、見た目は、悲惨である。
とにかく、味に比べて包丁が下手である。
盛り付けは皿に乗ればいいと思ってる。
野菜は炒めても煮てもクタクタが好きだから、どれもてろんと薄茶色くなる。
友人はその辺はもう慣れているし、見た目大事なら外食すればいいし、第三者に食べさすことなどないだろうから、別にいいじゃん、と思っていた。
しかし、最近、更新を楽しみにしているnote、よくよく見れば、ひとりごはんのタグがついてた…
MASAMIさんのご飯、美味しそうである。
そうして、美しい…
レシピもきちんとあり、私のように、目分量でどうにかする、なんて適当くさいものではない。
どの料理素敵でかつ手軽に出来そう。
…最近の私のご飯である。
この頃寒いから、第一食はお粥採用。
温玉に、酢キャベツ、きのこのマリネ、ニラとささみの梅肉和え、などあるもの適当。
うーん。
華も何もない。
第二食。
お好み焼きのつぶれたようなのは、キャベツの卵とじの様なもの。
レンチンした簡単煮やっこに、鰹節かけた寒天、サラダチキン、納豆、そーして、なんでか赤くならなかったビーツのスープ。
肉が鶏胸肉しかなかったが、普通に美味い。
だいたい、毎日こういう物を食べている。
食事に、手間はかけるが、頭を使いたくない。
美味ければいい、という価値観の結果である。
しかし、MASAMIさんはじめとする、ひとりごはんてあげている方の料理の麗しさよ…
私の祖母は料理を教えてくれたけれど、包丁とかは手を切らなきゃいい、て人だから、私は未だに猫の手で野菜が切れない。
また、手取り足取り教えるというより、そばにいて見て覚えたら?という感じで、計量も何もせず、適当に作って美味い物をどんと出す、というシステムだったので、盛り付けとかもなかった。
まあ、それをどうこうと言うのでなく、三つ子の魂百までとはこのことか、と思う。
鍋ごと出される、冬限定ソーメン入り味噌汁。
土鍋で出される塩味の付いてない芋粥(私は塩の入ったお粥が嫌い)。
冬の、大鍋のおでん。
あちこちに配るから、一升釜でも足りない、しょうのけご飯(五目ご飯のこと)。
彼岸のおはぎはきな粉とあんこ。全部手作り。
白玉粉をよく茹でて、それを味噌汁の具にしたり、きな粉まぶしたり。
旬の魚はだいたい刺身。
そのあら炊き。
ぴちぴちのイワシは、刺身も良かったが、泳ぐようなバターでソテーされるとそれが美味かった。
色合いとか、盛り付けとか無視して、それでいて美味しいご飯たち。
でも、やっぱり綺麗な料理は惹かれます。
少しは見た目気をつけて見るかなあ。
たぶん無理!
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