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「人新世の資本論」を読んで

こんにちは、アースケアのインターン生の島田です。

以前、休みの日に読んでいる本として紹介した「人新世の資本論」をついに読み終えました。

前から私は、「過度な経済成長」や「無意味な商品や仕事」、「格差」など世界の現状に疑問を感じていました。この本はまさにそれらの内容についての理解・考えを深めることができるものでした。


地球の未来

資本主義には持続的な成長が必要不可欠で、そのためには環境だって破壊してしまう世の中です。最近はSDGsなどへの意識が世界的に高まっていますが、企業はそれさえも利用して「金儲け」をします。

環境問題は本当に深刻で、このままでは私たちの子孫たちに未来はありません。。。(←割と未来の世界のことを真剣に考えるタイプ)

脱成長コミュニズム

作者はこの問題解決のために、持続可能性や公正さを重視する「脱成長コミュニズム」への転換が必要だと述べます。

具体的には以下の5つです。

・使用価値経済への転換
・労働時間の短縮
・画一的な分業の廃止
・生産過程の民主化
・エッセンシャル・ワークの重視

「使用価値経済への転換」「労働時間の短縮」が考えやすいので、少し紹介します。

売れればいい?

現在のビジネスは残念ながら「売れればいい」という考えが強くあると感じます。なので、商品自体の使用価値を向上させることより、マーケティングや広報活動に金と時間をかけ、より多く売ることが重要視されがちです。

たとえば、化粧品。
化粧品会社は競争に負けないために、たくさんの時間をかけ、注目成分を含んだ化粧品を販売します。「注目の〇〇成分配合」という広告を出すと、多くの顧客をゲットできるからです。
(もちろん研究のもと、本当に素晴らしい化粧品が開発されることもあります。)

消費者も「贅沢病」にかかってしまっているので、次々と新しい物を購入します。
しかし、そんな先進国の住人たち(消費者)は、本当に幸せでしょうか。
長時間労働をして、競争し、それにより溜まったストレスは物を購入することでしか発散できない。こんな人があふれています。
正直、私も「この世の中ってくだらなすぎる」と思います。

「使用価値経済への転換」は、必要以上のマーケティングや広報にかける「労働時間の短縮」を可能にします。

実現可能性

上記で示したような「脱成長コミュニズム」は、実現可能なのでしょうか。

作者は本の最後に「3・5%の人が本気で立ち上がれば社会を変えられる」というメッセージを示していました。
とんでもない勇気が必要そうです。。。

この本を読んで、他にもいろいろなことを考えました。
ぜひみなさまも読んで、考えてみてください。

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