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Shibakawaの楽天イーグルス観戦記【2018前半戦】

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闘将に捧げる日本一、東北に再び優勝旗を! イーグルスが真に2度めのVを狙いにいく2018年。その「前半戦」を試合評を中心とした記事で綴ります。【価格】2,890円(1日24円)【…
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2018年5月の記事一覧

【戦評】「祭り」の始まりを予感させる、若鷹屈服の逆転勝利!~5月27日○楽天8-4ソフトバンク

【戦評】「祭り」の始まりを予感させる、若鷹屈服の逆転勝利!~5月27日○楽天8-4ソフトバンク

今江、連日の活躍劇祭り祭りの始まりじゃあ~!

借金圧縮を狙う交流戦を前に、リーグ戦最後のゲーム、楽天が素晴らしい前哨戦を戦った。

ハイライトは1点を追いかけた終盤6回以降。
イヌワシ打線の打棒が爆発し、6、7、8の3イニングで合計6得点
交流戦への期待がふくらむ、今シーズン5度めの逆転勝利を飾っている。

勝利の立役者は、連日のお祭り男だ!
6回、ウィーラーの適時打で3-3の同点に追いつくと、

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【戦評】 これも野球。柳田の衝撃弾で好調則本がっくり~5月26日●楽天3-4ソフトバンク

【戦評】 これも野球。柳田の衝撃弾で好調則本がっくり~5月26日●楽天3-4ソフトバンク

好調則本の好投、報われず「状態は悪くなかった。抑え方はあったと思う」

8回完投しながら3-4の1点差で敗れた則本による敗戦の弁だ。
エースが悔しさを口にしたように、残念な敗戦になった。

エースは本戦も絶好調だった。

初回いきなり失点したが、ここまでの『17イニング連続無失点』の余勢を駆る快投だ。

ストライク率71.2%、空振り率19.2%、空振り24球、奪三振12。
いずれも今季の最高値を

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【戦評】たった9日間で10.0→6.0に詰めた3位との差~5月25日○楽天6-4ソフトバンク

【戦評】たった9日間で10.0→6.0に詰めた3位との差~5月25日○楽天6-4ソフトバンク

9回ヒヤヒヤも、終始リードのゲーム展開

交流戦の前、最後のカードは敵地・福岡へ。
若鷹軍団との3連戦の初戦、イーグルスが6-4でとり、指揮官に監督通算800勝利をプレゼントしている。

初回から主導権を握った楽天は、その後もホームラン攻勢で効果的に点を挙げ、終始リードを維持する理想の展開で勝利を収めた。

ただ、9回ハーマンがデスパイネにソロ弾を浴びて2点差に詰められ、1死後に満塁ピンチを招いた

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【戦評】 美馬の好投をフイにする守乱続出の3連敗~5月23日●楽天2-5日本ハム

【戦評】 美馬の好投をフイにする守乱続出の3連敗~5月23日●楽天2-5日本ハム

見るに堪えない守乱で3連敗今シーズンは二遊間を中心に守備も崩壊中のイーグルス。
オリックス3連戦の第2戦は「鷲の守乱」を象徴するゲームになった。

当方は楽天の得失点が、内野ゴロ、単打、二塁打、三塁打、本塁打、失策、暴投、捕逸・・・どんなイベントで入ったか?を記録している。

その記録によれば、本戦は守備ミス(エラー、暴投、捕逸、野選など)での失点が今季最も多かったゲームになった。

5失点中じつ

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【戦評】 今後の6連戦日程へ「ローテ失格」の塩見貴洋~5月20日●楽天1-7日本ハム

【戦評】 今後の6連戦日程へ「ローテ失格」の塩見貴洋~5月20日●楽天1-7日本ハム

初回3失点以上は3/31以来2度め今季2度めの同一カード3連勝は、ならなかった。

「1回の失点が大きかった」と梨田監督。

中15日の先発に臨んだ塩見が、初回から捕まる事態になった。
ファイターズ打線に短長4安打を集められ、1四球も絡む4失点。

「カウントを取りにいったところが甘くなった」
降板後、塩見が悔やんだのは、1点を失ってなおも2死満塁、7番・岡の場面である。

結果球は1-1からの3

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【戦評】流れを変えた内田の決勝2ラン、投手陣22イニング連続無失点~5月19日○楽天5-0日本ハム

【戦評】流れを変えた内田の決勝2ラン、投手陣22イニング連続無失点~5月19日○楽天5-0日本ハム

投手陣ゼロ並べて2戦連続の零封勝ち!前日は先発・辛島以下、投手6人を小刻みにつなぐ無失点リレー。
本日は8回を無失点に締めたエース則本の快投に、完全復活を高らかに宣言する松井の三者凡退ピッチ。

劇的サヨナラ勝利の余韻に見送られ、仙台から空路札幌に乗り込んだ鷲軍は、理想の連戦連勝!
2試合連続の零封勝利で今シーズン2度めの3連勝とした。

チーム成績は6位、40試合14勝25敗1分の勝率.359、

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【戦評】3タテ阻止した主将&選手会長そろい踏みの活躍劇~5月17日○楽天4x-3ソフトバンク

【戦評】3タテ阻止した主将&選手会長そろい踏みの活躍劇~5月17日○楽天4x-3ソフトバンク

9回で決着をつけた選手会長の殊勲打3-3の同点で迎えた9回、楽天はサヨナラの機会を迎えていた。

先頭・今江がヒットで出塁も、続くペゲーロは二ゴ。
4-6-3の併殺コースに思われたが、相手の守備ミスが発生する。
二塁手・高田がファンブルしたのだ。

はたして無死2,1塁。
絶好シーンで打席に向かったのは6番・内田。
本戦2打席目に2号ソロを放っていた。

しかし「覚醒間近の和製大砲」は、回またぎ

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【戦評】 大坂遠征で築いた反転攻勢の橋頭堡~5月13日○楽天9-1オリックス

【戦評】 大坂遠征で築いた反転攻勢の橋頭堡~5月13日○楽天9-1オリックス

3連戦のチーム打率.315。4連勝で息を吹き返した楽天終わってみれば9-1の大勝だ!
打線は4/15西武戦(○E12-6)に続く今シーズン最多タイ15安打で、チームは4連勝を飾った。

ゲームは6回終了時に3-1のロースコアゲーム。
しかし終盤7回以降、楽天が一気に突き放した。

特筆すべきは7回の2得点、9回の3得点。
これらは、いずれも2死走者なしからの得点になっている。

朗報が続々舞い込ん

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【戦評】 キャリア6年目、理想の再出発。取り戻したエースの矜持~5月12日○楽天2-0オリックス

【戦評】 キャリア6年目、理想の再出発。取り戻したエースの矜持~5月12日○楽天2-0オリックス

エース躍動で今シーズン初の3連勝!エース・則本が敵地で躍動、キャリア6年目の再出発を最高の形で切った。

大型連休、ソフトバンク、西武との上位9連戦を6勝3敗で終えるなど、直近4カード連続で勝ち越してきたオリックス。
そんな敵打線を全く寄せつけない快投だった。

得点圏に走者を背負ったのは3回のみ。
合計6イニングをワンツースリーで締め、9回1安打の完封勝利で3勝目を挙げ、チームはエースの『準ノー

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「お祭り男」の本領発揮! データで探る、ベテラン今江「珠玉の一撃」の価値

こんにちは。@eagleshibakawaです。
故郷の英雄・真田幸村の赤備えがクリムソンレッドに見える、信州上田在住の鷲ファンです。

5月も本日10日、上旬が終わったばかりですが、5月に印象のある2本のヒットが誕生しましたので、ここで取り上げてみたいと思います。

ちなみに、5/8日本ハム戦(○E5-0F)、今季初出場の聖澤による2点二塁打ではありません。
(もちろん、感動はしましたよ)

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【戦評】 いつだって、火曜日から始めよう。投打かみ合った「最高の再出発」~5月8日○楽天5-0ロッテ

【戦評】 いつだって、火曜日から始めよう。投打かみ合った「最高の再出発」~5月8日○楽天5-0ロッテ

2~3勝ぶんに感じられる「理想の夜」いつだって、火曜日から始めよう──

「再生・楽天」へ5月第2週の火曜日は「今季ベストゲーム候補」と言える最高の夜になった。

大型連休の陽気な気候から一転、気温12度と肌寒さが戻ってきたナイトゲームで、犬鷲ナインの投打が久々にかみ合った。

先発・岸は昨年5/28西武戦以来となる楽天本拠地2度目の白星。
今季初の中5日登板ながら、ロッテ打線を7回まで散発3安打

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【戦評】 失墜した「夢と感動」、切り裂かれた「東北プライド」~5月6日●楽天0-11西武

【戦評】 失墜した「夢と感動」、切り裂かれた「東北プライド」~5月6日●楽天0-11西武

自力優勝の可能性消滅梨田監督「2日続きで、こういう試合は見せたくないですし、見たくもないです」

ゴールデンウィーク最終日の楽天生命パーク。
連日の満員御礼に沸いた場内で繰り広げられた光景は、梨田政権下のワースト3に入る完敗劇になった。

前日4-10、本戦0-11、2試合連続での二ケタ失点は、2014年4/25(●E0-11Bs)、4/26(●E4-10Bs)オリックス戦以来の屈辱。

「日本一

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【戦評】 楽天・則本の新生・再生を手助けする猛打・西武のラスボス感~5月6日●楽天4-10西武

【戦評】 楽天・則本の新生・再生を手助けする猛打・西武のラスボス感~5月6日●楽天4-10西武

大入りの本拠地でエース3回7失点「本戦こそは!」。
プレイボール前、ぼくはエースに「一縷の望み」を託した。

則本もきっと、期するものを胸に秘めてマウンドに登ると思ったからだ。

水曜日、2年ぶりの完封勝利で7連敗を止めた岸の快投。
ファイターズ打線を寄せつけない「決意の131球」を目撃し、則本も触発されたものが必ずあるはず。
そのように期待した。

ところが、結果は見るも無残だ。

毎回複数のラ

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【戦評】 快投辛島、1球に泣く~5月3日●楽天1-4日本ハム

【戦評】 快投辛島、1球に泣く~5月3日●楽天1-4日本ハム

1球に泣いた日本ハム5回戦ファン落胆の『1球に泣く』事態は、7回裏に発生した。

4回、ペゲーロ6号ソロで楽天が1点先制。
イヌワシ打線はその後も何度かチャンスを作りながら、相手先発・高梨の粘投に攻めあぐね加点できなかったのが、後に響いた。
結局、前日と全く同じスコア1-0で、ゲームは終盤戦へと突入する。

明暗分けたのは、7回の攻防だった。

7回表、楽天打線は、またとないチャンスを迎えていた。

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