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【戦評】 キャリア6年目、理想の再出発。取り戻したエースの矜持~5月12日○楽天2-0オリックス

エース躍動で今シーズン初の3連勝!

エース・則本が敵地で躍動、キャリア6年目の再出発を最高の形で切った。

大型連休、ソフトバンク、西武との上位9連戦を6勝3敗で終えるなど、直近4カード連続で勝ち越してきたオリックス。
そんな敵打線を全く寄せつけない快投だった。

得点圏に走者を背負ったのは3回のみ。
合計6イニングをワンツースリーで締め、9回1安打の完封勝利で3勝目を挙げ、チームはエースの『準ノーヒット・ノーラン試合』で今季初の3連勝を飾り、ビジター戦績を6勝9敗1分にした。

これで成績は6位、34試合10勝23敗1分、借金を13に減らし、勝率.303。
ゲーム差は1位・西武と12.5、2位・日本ハムと9.0、3位・ソフトバンクと8.0、4位・ロッテと5.0、5位・オリックスと4.5になった。

今季初めて完成した「双頭の鷲」

本戦、「双頭の鷲」がそろう待望の勝利ゲームになった。

というのは、今シーズンここまで、同じ週の中で則本と岸の2枚看板がそろって白星を挙げた例はゼロだった。

4/1(日)~4/7(土)の週は両者ともゲームメイクしたが、岸が打線の援護に恵まれず。

翌週以降は、岸が快投でチームに勝利を運ぶ一方、則本が裏切りの炎上劇。
このお決まりのパターンが多く、昨年の原動力を担った『2枚看板そろい踏みの白星』は、ここまで実現していなかった。

その念願の瞬間が、ようやく開幕34試合目にやってきた!というワケなのだ。

今から思えば、自力優勝の可能性が早々に消えたことは、逆にプラスに作用するかもしれない。
(自力Vはその後、復活している)

残りゲームは100試合以上。
まだまだ巻き返すことができる段階で数字上で自力Vが消えたことが、「前年の亡霊」「優勝厳命の足枷」に苦しんでいた首脳陣やナインを、その重圧から解放することになったと思うのだ。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・今江(指)、6番・ペゲーロ(右)、7番・聖澤(中)、8番・岡島(左)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)

オリックス=1番・宗(中)、2番・福田(二)、3番・マレーロ(指)、4番・ロメロ(右)、5番・吉田正(左)、6番・小谷野(三)、7番・T-岡田(一)、8番・安達(遊)、9番・山崎(捕)、先発・山岡(右投)

週明けから始まる「運命の13日間」

今季初の3連勝で、チームはようやくペナントレースを戦う体勢を整えつつある。

Aクラスへ、その先の優勝戦線へ。
今はまだ遠くかすむ「日本一の東北へ」を実現するためにも、ぜひ日曜日は勝ちたい。

週明け5/15(火)から始まる「ヤマ場」に向けての“弾み”にもしたいのだ。

5/15(火)~5/27(日)までの13日間は、『前半戦の要所』になっている。

12戦中、ライバル若鷹軍団と6ゲームで激突。
巧みな用兵術で予想外の健闘をみせる2位・ファイターズとも3連戦を戦う。

ナイターとデーゲームが混在する日程で、いわゆるナイトデーは4試合。
移動ゲームも多く3試合組まれており、コンディション管理の面で大変難しい13日間になる。

4連勝と良いかたちで「運命の13日間」に突入していきたい。

主導権を手繰り寄せるペゲーロの2打席連発

今季のペゲーロは、ライバル球団の熾烈な包囲網に遭い、苦戦が続いた。

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