見出し画像

【戦評】 快投辛島、1球に泣く~5月3日●楽天1-4日本ハム

1球に泣いた日本ハム5回戦

ファン落胆の『1球に泣く』事態は、7回裏に発生した。

4回、ペゲーロ6号ソロで楽天が1点先制。
イヌワシ打線はその後も何度かチャンスを作りながら、相手先発・高梨の粘投に攻めあぐね加点できなかったのが、後に響いた。
結局、前日と全く同じスコア1-0で、ゲームは終盤戦へと突入する。

明暗分けたのは、7回の攻防だった。

7回表、楽天打線は、またとないチャンスを迎えていた。

先頭の6番・今江が本戦3本目のヒットを左前へ弾き返して出塁。
その後、嶋にもつなぎの一打が飛び出すなどし『1死2塁~1死3,1塁~1死満塁』のビッグチャンスを作ることに成功した。

しかし、後続が続かない。

1番・茂木は遊ゴで三走本塁封殺、2番・ペゲーロは見三振。
昨季は開幕からチームを力強く牽引した1、2番コンビが枕を並べて討ち死にした。

勝利を確実なものにする得点機会を逃すと、7回裏、待ち受けたのはピンチだった。

7回1死までわずか1安打の快投をみせた先発・辛島が捕まった。
1死後、5番・清宮の右安を起点に3連打を浴びて満塁危機。

1死満塁、打席に8番・清水を迎える。
1-1から投じた第3球が『前日の岸の完封勝利をフイにしかねない失投』になった。

インコースを狙った132キロ速球。
このカウント取りの真っすぐが甘くなった。

今シーズン早くも4発を撃っている清水に、ストライクゾーン真中に入る失投をバックスクリーンへ運ばれる痛恨のグランドスラム...(E1-4F)

まさに1球で逆転を許す事態になってしまった。

その後は継投リレーで逃げ切られ、結局1-4で敗戦。
今季8度目の逆転負けになった。

チーム成績は6位、28試合7勝20敗1分の勝率.259、借金は再び今季最多タイ13に逆戻り。

ゲーム差は1位・西武と13.0、2位・ソフトバンクと8.5、3位・日本ハムと8.0、4位・ロッテと5.0、5位・オリックスと4.5。

8.0という3位球団とのゲーム差は『今季最大』に広がっている。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・銀次(二)、4番・ウィーラー(三)、5番・アマダー(指)、6番・今江(一)、7番・岡島(左)、8番・嶋(捕)、9番・八百板(中)、先発・辛島(左投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・アルシア(左)、4番・中田(一)、5番・清宮(指)、6番・渡邉(二)、7番・石井一(三)、8番・清水(捕)、9番・中島卓(遊)、先発・高梨(右投)

命を削った岸の完封勝利をフイにしかねない逆転負け

翌日は楽天戦13連勝中の菊池雄星ということを考えると、本戦の逆転負けは「新たな連敗の入口」になりかねない。

それにしても、前日の岸の完封勝利をフイにしかねない敗戦だ。

というのは、岸は131球を投げての完封勝利だった。

どういうことかというと、、、

※ここからは有料エリアでお楽しみください。

※1記事150円ですが、昨年60人の犬鷲ファンが観戦のお供にした好評マガジン『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2018前半戦』だと1記事53円でお楽しみいただけます。

※本稿はまぐまぐメルマでも配信!新規読者さんのご参加お待ちしてます。

ここから先は

2,992字 / 3画像
この記事のみ ¥ 150
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。