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寓話:宇宙人とクワ

みなさんの所属する組織では、誰の発案かわからないモノが、長く利用されて社風・文化に根づいているものはありますか?

発明後、発明が受け入れられた後のことを考えたことはありますか?
今日は、そんな組織と、アイデアを一つの物語として読んでいただきたいと思います。

ここでは発明したアイデア・物を"クワ"と定義したいと思います。

寓話:宇宙人とクワ
クワが地球上に突然、表れて人の生活に溶け込みました。
クワが広まった後、クワはクワのまま存在します。

多少の使い方の工夫はあれども、変化は見られません。
なぜなら、クワは「土を耕す」目的として完成しているためです。
使い手に成熟度が増せば、効率化した形でトラクターの様なものが出てくるかもしれませんが、それでも、クワの歯の形は変わりません。

地球人にクワが浸透していきましたが、クワの出自は問われませんでした。
地球人は、クワをどう使うか・使われるか気にすることはありましたが、出自は気にしませんでした。

そのため新たなものを考えるときにどうしても、クワはクワのまま成長・進化することになりました。

もっと酷いときは、それをもたらした存在(宇宙人でも異世界人でも)にクワを提案したり紹介する地球人(ニンゲン)がいました。

オリジナルのお話

さて、これはただの寓話です。作られたお話です。

最後に出てきていた、"それをもたらした存在(宇宙人・異世界人でも)"というのはイノベーター(革新者)のことであり、"地球人(ニンゲン)"は凡人とも読み替えることができます。

凡人の厄介なところは、広まった知識を、さも当然の様に受け入れて羞恥も何もなく、発明者に自慢してくることでしょう。
その出自を気にしながら、人との対話を心がけたいものですね。

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