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寿命     詩

過去の遠い思いをはせては、冬の強風に慰められ強い娘に支えられてはかつ
がつ涙は押さえられよう。
一つ階段を昇り二つ又もや昇る。母の
容態は天に近くなる。肉体にとどまる
事を知らない時は今。夫の父は冬こそ
汗ばむ事はないが病院へ衣類を届けたり持って帰ったりとおおわらわ。
感傷などする所でなくこればかりは
寿命なので分からないと言い聞かす私。父の心配をよそにワガママを通す
娘で時に哀れむ。

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