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結晶      詩

ゴム風船を外したその瞬間
誠の愛が授かった。
コウノトリがスタート地点に
何体かの胎児を抱え控えていた。
はばたく翼を見えぬ眼で感じ取っていた。さあ運ぶ準備はととのったかな?
宵が過ぎ大半の夫婦の営みに悦びが待つ瞬間ゴム風船など不要と風にのって
コウノトリがはばたき出した。
誠の愛に結晶がじきじき宿るんだよと
クリスマスを待つ子供の様に
良き夫婦は首を長くした。


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