短歌4 短歌
痩せたいと、吐く言葉には、美しく
プロポーションを、シェイプする。
ヴィーナスよ、あなたの姿、肉感的、
女性の鏡、真似するとよし。
デブの身よ、ダイエットには、
無理せずに、哀れな努力、実ります様。
朝早く、メイクを待って、鏡みる、
うまいかへたは、今から努力。
来ないかと、月経おそし、終わりかな
楽になるのは、女性終わりか。
赤い糸、青春おそし、誰とやぞ、
スキップしながら、待ちわびる我。
富士の山、たどりつきたい、頂きに
我も見上げる、行く末の上。
柿の種、いつかは実る、甘い柿なり、
恋にたとえて。
あげまんに、みそめられるは、
誰ぞやと、一番走り、リーダーとやら。
我が住む地、改革せねば、腐りゆく
お国の掃除、誰を動かす。
月のもの、終わりくるやと、
ヒステリー、母にあたるや、ひたすら
わびる。
優劣を、なくさんとして、スキな花、
平等の的、コスモスありて。
乱れ咲き、一緒にいたい、性の華
天国のドア、たたいて入る。
黒髪の、あなたに、抱かれ、乱れ咲き
体もつれて、熱い吐息よ。
太陽の、照り輝きて、よき季節
洗濯日和、主婦ご満悦。
くうちゃあ寝、虐げられて、
あげくには、脂肪がつかんと、ブタの
はじまり。
こむらさき、瞳の上の、よき色の、
熟年女、化粧たしなむ。
美しき、背筋スラリと、彼ごのみ、
我妬ましく、哀しき猫背。
バカになりて、腰の誘惑、誘いだし、
彼困らせて、道踏み外す。
続かんや、難民たちの、ボランティア
一食しては、ためる金銭。
琴をひく、なつかしい音を、思いだし
譜面探すや、かくれんぼ。
どこまでも、続くや便秘、困り果て
お通じ薬、離れる望み。
コーヒーの、味を極めて、いきつくは
インスタントの、庶民の味覚。
けむり雲、口にはうまし、健康に
体害して、やめざるをえん。
彼がスキ、誰ともしれず、未来形
ところかまわず、遅き嫁入り。
賃金が、安けれども、労働を、
できる喜び、幸せなりて。
我が娘、彼氏の腕に、飛び込んで
ひたすら信じ、幸せになれ。
金の欲、欲しくはならぬ、偶然に
入る年金、ふところ多し。
エセ平和、どこまで続く、いつわりの
差別社会に、弱者縮むや。
ドア開き、荷物とりゆく、別れ道
何も残らず、去る彼の影。
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