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母好み      詩

奥ゆかしい子供に何故か不思議な性。
おてんば娘は母だった。
同じく子供におてんばを求めていた。
努力など必要ない。私は私である事に
少々のコンプレックスはあった。
歩み寄ったのは
退職して弱った母の香り。
もう十代には泣きじゃくり。
恨んで慕う複雑な思いも終わった。
母におおようさを受けとめる奥ゆかしさを欲しがっていた。
園児をあしらった母にはこれしか世界を知らずゆえ。
私は自分自身はおてんばを嫌った。


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