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幼少時の悲しみ  詩

おつむてんてんと言われた年端も
行かない頃、私の祖父母は健全
だった。幼稚園から帰れば拾った犬が
でむかえてくれた。
私の中で幼い胸中母性愛が存在して
いた。その対象は犬のルル。
女の子で赤ちゃんを5匹産んだね!
ある日、幼稚園から帰ったとき
真っ白になった。ルルが消えたと
泣きわめいた。祖父母に矛先を向け
問いつめた!母性愛から鬼になり、
得体知れなく腹の中煮えたくった。
ただ愛する対象を失った悲しみは
幼少時でも充分すぎた。
子犬をもてあまし保健所にやったと
今ならわかる。祖父母は黙っていた
ゆえ気づいたのだった。
泣いてわめいて大きな悲しみは
ここから始まった。悲しみは連続で
度々やってきた!
ペットを飼う度喜びと表裏となり
死と遭遇すると大きく悲しんだ。
そして深みは慈悲を知った魂の宝
であった。

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