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お弁当     詩

学生時代の弁当に煮しめなんてと思った。それを祖母に言うと煮しめはごちそうなんよと返ってきた。若い時には
バアさん料理としか思えなかった。
十代には子供がスキなおかずを欲しがった。てんプラ フライ サラダみたいな料理を望んでいた。与えられてきた良き環境に気づかなかった私。
今思うと恵まれていた。
気づかなかった良き環境あって今があると信じて止まない。母のおはこの鳥の唐揚げは口にする事もない。過去の
思い出。嫌だった煮しめすら懐かしい
母の料理。そして捨てられる様に老人ホームの仕打ちしか返せない悲しみ。
ああ母よもう一度戻ってきて!

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