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メニエール病と水分摂取療法 私の記録4/6 〜病気の原因と水分摂取療法の概要〜

☆メニエール病と水分摂取療法 私の記録 
6回に分けて投稿する予定の記事の4回目です。
前回までの分も合わせて読んでいただけるようお願いいたします。

メニエール病と水分摂取療法 私の記録1/6 〜はじめに〜 
https://note.com/e_rin017/n/n57a62ddfed8c
メニエール病と水分摂取療法 私の記録2/6 〜メニエール病の症状〜 
https://note.com/e_rin017/n/nc21e50fdd975
メニエール病と水分摂取療法 私の記録3/6 〜初診と検査入院〜 
https://note.com/e_rin017/n/nc4d753411879

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こちらでは検査入院2日目の夕方に受けた講義の内容、メニエール病になる原因とメカニズム、水分摂取療法の概要について書こうと思います。
医学の心得のない1患者が先生の話を自分なりに理解して書いてますので、思い違いをしている部分もあるかもしれません。
また水分摂取療法については、自分の意思次第で簡単に実践できる事が伝わるといいなと思ったので書きましたが、端折ったり、丸ごと書いていないことなどもあります。
これをもとにご自身で試されて何かあっても、私は一切責任を取りませんし取れません。
実践するのは北里大学病院で検査入院を終えてゴーサインが出てからです。
以上をご理解いただいた上で参考程度に読んでください。

・メニエール病の原因とメカニズム
メニエール病と診断される主な症状の特徴は低音域の聴力の低下と20分以上の回転性のめまいと言われています。
そのような症状が出る原因は内耳(鼓膜の内側)に水ぶくれができる内リンパ水腫と言う病態になるためで、そのような水ぶくれができる原因は抗利尿ホルモンというものが過剰に分泌されることにあるようです。
抗利尿ホルモンとは本来、体が脱水状態になった時に分泌されるもので「腎臓で作られた尿の水分の一部を体内に戻せ」という命令を出します。
そうして戻された水分の受容体が内耳にあり、通常はそこから体内に吸収されて脱水状態が改善されていきます。
ところが抗利尿ホルモンはストレスを受けた時にも分泌されてしまうので、長時間ストレスにさらされるなどして過剰に戻された水分は、体内に吸収するペースが間に合わず内耳に溜まって水ぶくれの状態になってしまうそうです。

従来の治療は、逆に水分を取ることを制限したり、利尿作用のあるイソバイドなどの薬を服用して、内耳に溜まった水分を尿として出し内リンパ水腫を改善させる方法をとっていました。
しかしそれでは体内の水分が失われ抗利尿ホルモンの分泌を促すことになるので、こうした治療方法は場合によっては症状を悪化させる危険性があるようです。
北里大学病院でもこのような薬は処方されますが、できる限り服用せずに、水分摂取療法で症状が出ないように、常に予防しながら生活できるように指導されます。

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・水分摂取療法の概要
水分摂取療法の主な内容は次の3つです。
それぞれについて説明してみたいと思います。

①水分を取る
②ストレスを減らす、発散させる
③血流を良くする

①水分を取る
毎日朝起きてから眠る2時間前までに、女性は1.5〜2.0ℓ、男性は2.0〜2.5ℓの水分を飲みます。
水分に加算していい飲み物は水や麦茶、黒豆茶、ルイボスティーなどのノンカフェイン飲料です。
カフェイン含有飲料やアルコール飲料は利尿作用があるので水分として加算できません。
もし飲んでしまった場合はさらに余計に水分を取らないといけなくなります。

②ストレスを減らす、発散させる
嫌なことは5分以上考えないようにします。
ストレスを受け続けた状態で5分が経過すると、抗利尿ホルモンの分泌量がすごく増えてしまうそうです。
悩んだり落ち込んでしまうことはなかなか避けられませんが、5分で気分転換などして1回リセットするようにします。

有酸素運動をしてストレスを発散させます。
週に数回は水泳やジョギングをするようにします。
この時気をつけるのは、記録を伸ばすなど上達することを目指さないことです。
また団体系のスポーツも除外します。
上達できないことや人間関係などがストレスになる恐れがあります。

③血流を良くする
血流が良くなるとメニエール病の症状が改善されます。
①と②の有酸素運動と合わせて考えた結果、水泳をする事を1番お勧めされます。
水泳だと汗をかく心配がないし、水圧で全身マッサージされた時のように血流が良くなるようです。
また水に浸かることでリラックス効果があるのか、抗利尿ホルモンの分泌量が減少するという研究結果もあるそうです。


この3つの点を守って生活することを一生続けます。

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以上がメニエール病になる原因とメカニズム、水分摂取療法の概要です。

しつこいですが、私は医者ではありません。
メニエール病の木工作家です。
水分摂取療法のことは鵜呑みにしたりこのまま実行しないで、まずは北里大学病院に行ってください。

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ここからは全く私の私見になりますが、水分摂取療法の根幹にあるものは
身体的にも精神的にも健康的な生活を一生続ける、ということなのではないかと思います。

北里大学病院以外の耳鼻科の先生たちには毎回「ゆっくり休んでね」とだけ言われてきました。
それを聞いて私は家で寝ながらただただダラダラ過ごす(本当に具合が悪くて起きていられなかった時もありますが)ということをしていました。
その時にどんなことを考えていたのかと言えば
「こんなことしていて良いのかなぁ」とか「なんでこんなことになったのかなぁ」という感じで、焦りと自己嫌悪に苛まれるばかりでした。
いま思えばこれは、身体的にも精神的にもストレスが溜まる悪循環になっていただけで、休息なんて少しもできていなかったんじゃないかと思います。

健康というのは、適度な運動とバランスのいい食事と、規則正しい生活の上に成り立っているんですよね。
こういう書き方をすると教科書みたいでイヤな感じだし、私も実行できるのかと言われれば絶対無理です。
ついつい夜更かしとかしちゃうし。

水分摂取療法も細かいところもあるし、煩わしく感じられる方もいるかと思いますが、健康的な生活が苦手な現代人に、ピンポイントで効果があることを教えてくれているんだと思います。
また実践することでストレスが溜まらないように工夫もされています。
この場には書きませんが、カフェイン、アルコールの摂取についてとやかく言われない抜け道などもあります。

詳細はぜひ北里大学病院に行って教えてもらってください (^^)


・次回・ メニエール病と水分摂取療法 私の記録5/6 〜初診の予約と検査入院の前に気をつけること〜


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