朝井リョウ『ままならないから私とあなた』
常に何らかの驚きを用意してくれている朝井リョウさんの作品が大好物なのですが、『ままならないから私とあなた』を初めて読んだ時の衝撃は最大級のもので、私自身、今一番好きな作家さんだ! と再確認した作品でした。その本が文庫化されるにあたり、一章追加されたとのこと! 興味津々で手に取りました。
「夢を応援し続けてくれる人」と信じていた存在が、悪気もなく(むしろ良かれと思って)皮肉にも夢を打ち砕く存在になってしまうままならなさ。そこに、悪意がないからこそ、理解しあえない人間関係が浮か