きづき

身近にあって気づいたデザイン

今日お買い物にでかけて、ふと見つけたちょっとしたデザインを紹介しようと思います。どうもウチダです。

前回の記事ではデザインというのは見た目に関わる事に限っていないということを話しました。
とはいえ後半ずいぶん一般性が上がって抽象的なアレになっていましたので、実際のところどうやねんということで、具体的に今日見つけた、「デザインっぽいなこれ」という工夫を紹介します。

■無印のコップ

無印良品:ソーダガラスタンブラー

ネットを探したのですが、どうももう扱っていないようです。
店頭でも確かに売れ残りって感じに端っこで割引価格で売られていました。
でもどう見ても可愛くて、控えめだけどスッとした感じはすごく魅力的です。あとめちゃくちゃ安かったです。割引も効いて152円でした。

んで、このタンブラーなんですが、よく見ると底に貼ってある商品説明の銘版シールの説明欄が写真の角度から読めるようになっています。
つまり、シールの糊面側にもテキストを印刷しているということです。
コップが透明であることを逆手に取って、糊面側にも印刷をするアイデアは個人的には秀逸です。これで必要な説明のために無駄なシールを増やさなくてすみます。
実際のビジネスとしてこちらのほうが得なのかはわかりませんが、資源を有効に活用しようと言うあり方は、まさに無印の「これで良い」を体現していると感じます。

(画像1)
ちなみに余談ですがVISION GLASSというインドのビーカーメーカーのおしゃれコップがあるのですが、それと形状が似ていました。こっちは1000円前後して、ガラスが薄かった覚えがあります。表参道ヒルズで発見しましたが、いろんなおしゃれ雑貨屋さんにあると思います。

■ニトリの敷ふとんカバー

ニトリ:敷ふとんカバー

こっちもすごい工夫がなされていると感じました。
というのも、この四角さすごくないですか?もともとは、かさ張りやすい布ですよ。

これだけ四角いとなにが良いのかと言うと、この商品の積載量とその時無駄になる空間が限りなく小さくなることです。
鉛筆が六角形の理由も似ていますね。できるだけ小さい箱にたくさんの物を無駄なく充填しようとすると、必然的に三角か四角か六角形になります。
結局そういった努力が、商品品質を高く保ちつつ低価格を実現する秘訣となります。そしてこれは立派なデザインです。この場合はパッケージデザインになると僕は考えています。
おそらく一般的にはなんか野暮ったいパッケージのニトリの商品ですが、むしろ「価格を抑えつつ、品質を維持する」という目的を切り口にすると、こんなに合理的なデザインは無いわけですね。

■まとめ

以上本日見つけた日常品の中のちょっとしたデザイン体験でした。
デザインをやったり、ものづくりに携わると、こういった感じに身の回りのものの工夫に気がついて楽しいことが増えるので、みなさんも一緒にデザインやってみませんか?


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